介護の未来を切り拓く「International KAiGO Festival 2025」の開催決定
介護先進国とされる日本から社会への新たな提案が目白押しです。一般社団法人KAiGO PRiDE(本社:東京都渋谷区)が主催する「International KAiGO Festival 2025」は、2025年2月20日と21日に原宿のルアール東郷で開催されます。このカンファレンスは、介護業界の課題解決とビジネスの新展開を目指し、産官民の参加者を迎えます。
カンファレンスの目的
このイベントでは、100兆円規模に成長すると予測されるシルバーエコノミーの未来を探求します。厚生労働省や経済産業省からの政策担当者、業界を牽引する企業の経営者、スタートアップの創業者、さらには投資家など、さまざまな専門家が集結し、介護の可能性を広げるトークセッションが展開されます。
初日のセッションでは、厚生労働省福祉人材確保対策室室長補佐の横溝豊氏が登壇し、介護職のキャリアパスの課題や魅力啓発の重要性について話しました。また、理事の石本淳也氏が介護職のイメージを転換することの必要性についても言及しました。
高齢化社会におけるチャンス
キーワードは「高齢化の進化」です。経済産業省の専門家たちが、地域での協業や新たなビジネスモデルの創出事例を元に、全国700万人以上の要支援・要介護者、さらには1,000万人を超える認知症の方々に新たな価値を見出し、ビジネスの可能性を広げていく方法を提案しました。
このような状況を受け、医学やテクノロジーの側面からも介護業界のイノベーションを促進することが求められています。
参加者の多様性とビジョン
カンファレンスは「KAiGO X INVESTMENT」というセッションを通じて、業界内の協力体制を強調しました。川崎市を拠点とする株式会社ミダスキャピタルと、株式会社ゼストの代表取締役が登壇し、マーケットメイクのために他社との協調が重要であるという姿勢を示しました。
また、介護における持続可能な成長のためには、ウェルビーイングの考え方を企業に取り入れることが不可欠だとされています。これにより機会を最大限に生かし、新たなビジネスが浮かび上がることが期待されています。
今後の展望
「International KAiGO Festival 2025」は超高齢社会を単なる危機として捉えるのではなく、ビジネスの成長と社会変革の場として位置付けています。今後は各セッションからの詳細なレポートも公開予定で、介護の未来を共に考える場としてさらに広がりを見せることでしょう。
KAiGO PRiDEの活動
このカンファレンスの背景には、「KAiGO PRiDE」の活動があります。日本の介護の魅力を可視化し、課題解決に向けたさまざまなプロジェクトを展開しており、特に「KAiGO PRiDE WEEK」などのイベントを通じて、介護職のイメージ転換を図っています。
また、全国各地の介護職と協同し、独自のアクションを展開することで、介護をする人される人の両方が生き生きと生活できる社会の実現を目指しています。
まとめ
「International KAiGO Festival 2025」は、介護業界の革新を促進し、新たなビジネスチャンスを作り出すための重要なイベントです。日本がシルバー市場のリーダーとして発展していくための道筋が、この2日間で描かれることを期待しています。