中国人旅行客向けの新しいホテル予約サービス「YoStay」
株式会社Yoren(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:金田修)は、新たに中国人訪日旅行客専用のホテル予約サービス「YoStay」を2026年度内に提供開始する見込みです。このサービスは、中国の人気SNSであるWeChatプラットフォームを通じて、旅行者がホテルの検索や宿泊予約を行い、決済も実施できるという便利さが特徴です。
旅行業界における現状とサービスの必要性
中国人旅行客が日本を訪れる際、宿泊予約は主にCtrip(携程)などの中国系オンライン旅行会社(OTA)を経由することが一般的です。これにより宿泊先の選択肢が限られてしまい、ホテル側には予約ごとの手数料負担が課題となっていました。Yorenの「YoStay」は、これらの問題を解決することを目的としています。
この新サービスでは、WeChat上にホテルの公式予約窓口を設立し、ホテル自身が顧客情報を蓄積できる環境を整えます。これによって、OTAへの過度な依存を避け、宿泊後のマーケティングや再来訪促進が可能になります。
3つの課題を解決するサービス
Yorenの「YoStay」は、主に3つの課題を解決することを目指しています。まず一つ目は、
自社予約チャネルの構築です。WeChatミニプログラムを用いることで、直接的な予約を受け付ける間口を設け、OTAだけに頼ることなく集客を行えます。
次に、
OTA手数料の軽減です。中国系OTAを通じて得ていた予約の一部を自社予約へ移行することで、OTAにかかる手数料の負担を減少させる狙いがあります。OTAは新たな顧客獲得に強いですが、ホテル自身も自社の予約チャネルを持つことで、販売戦略の幅を広げます。
最後に、
宿泊者を自社の顧客として蓄積することが挙げられます。WeChat上で予約を行い、顧客としての情報を管理することで、次回訪日時のサービス提供や会員向けオファーの実施が可能になります。
短期間での導入と運用の容易さ
Yorenは、これまでの経験を基に、これらの機能をSaaS型サービスとしてパッケージ化しました。そのため、ホテル側は一からシステムを開発する必要がなく、短期間で利用を開始することができるのです。具体的には、必要な情報や素材の準備が整い次第、最短5週間でサービスを開始できるとのことです。
新たな顧客との関係構築を目指して
Yorenが「YoStay」を通じて目指しているのは、単なる予約システムの提供やOTA手数料の削減に留まらず、顧客との関係性を強化することです。宿泊前、滞在中、宿泊後のすべてのフェーズで顧客との接点を持ち続けることで、ホテルは次回の宿泊時にもリピーターを促進できます。これに対し、QRコードなどを活用する戦略も用意されており、宿泊中にもWeChat公式アカウントを通じて顧客とコミュニケーションを図ります。
サービス概要と今後の展開
2026年9月からのサービス開始を予定している「YoStay」では、宿泊者がホテルやプランを検索・表示し、予約を行い、WeChatやアリペイを用いたオンライン決済を可能にします。また、顧客情報を管理し、CRM施策を通じて再訪を促進することも計画されています。料金体系は、初期費用47万円〜、オーダー手数料8%〜、月額固定費に基づいて設定される見込みです。
Yorenは、ホテル以外の業種にもこのWeChatミニプログラムを適用可能と考えており、今後は飲食や流通分野などにも展開を目指しています。中国市場での豊富な経験を活かし、旅行者にとって使いやすい環境の整備と、ホテルをはじめとした事業者との関係をより深めていく意向を示しています。
今後のYorenの動向に注目が集まる中、旅行業界においてこの新サービスがどのような変革をもたらすのか、多くの期待が寄せられています。