SAGYO京都初店舗
2023-10-06 15:30:01
京都に誕生したSAGYO初の実店舗が作業着文化を変える
京都に誕生したSAGYO初の実店舗が作業着文化を変える
2023年10月14日、野良着メーカーの「SAGYO(サギョウ)」が、京都市中京区のアート複合施設「クマグスク」に初の実店舗をオープンしました。この新しい店舗は、単なる販売スペースを超え、ユーザーに独自の体験を提供することを目的としています。
SAGYOは2015年に設立され、「風景をつくる野良着」をテーマに和服を基にした作業着を開発してきました。日本の伝統的な服装を活かしつつ、現代のライフスタイルに合ったデザインや機能性を追求する彼らの製品は、農業や家事を行う人たちの作業環境を支えるために考案されています。特に、機能性とデザイン性が両立した製品群は、多くの人々から高く評価されています。
実店舗オープンの前日には、オープニングレセプションが行われました。このイベントでは、同社の理念や製品についてのトークイベントが開催され、幅広い業界関係者が集まりました。SAGYOの製品は、使えば使うほどに愛着が湧くものが多く、その一つ一つには現場での工夫や思いが詰まっています。
SAGYOのアイテムには、現代素材でアップデートされた「もんぺまくる」や、セミフォーマルなデザインに仕上げた「立襟作務衣」があります。これらは農作業だけでなく、日常生活にもフィットするスタイリッシュな作業着として人気です。例えば、丹田意識を促す設計の「野袴」は、腰への負担軽減を実現し、現場での作業をスムーズに行えるように配慮されています。
SAGYOは日本的な形状を元に製品づくりを行いますが、特に面白いのは、ローカルな気候や風土に合わせて作成された製品にも力を入れている点です。たとえば、防水性のある「二部式雨衣」は、漁港で使用されていた防水雨具を軽量化したものです。このように、地域に根ざした実用的な服作りは、SAGYOが持つ独自の強みと言えるでしょう。
店舗では、単なる販売だけでなく、試着や体感を重視したトレーニングの要素も取り入れています。通常の試着ではできない動作確認を行うことができ、体に合った着心地を実感できる仕組みがあります。また、アーティスト安藤隆一郎氏による「身体ゼロベース運用法」の協力を得て、体の使い方を楽しく学ぶツールや映像も開発される予定です。
この新しい店舗は、1年間の仮店舗という位置付けですが、様々なインディペンデントなメーカーにとっての新たな参考になることを目指しており、低リスクでのポップアップ店舗を通じて顧客と出会う機会を創出しています。SAGYOは今後も、実店舗やオンラインを通じて、より多くのユーザーに和服スタイルの作業着の魅力を伝えていくことでしょう。
オープン日の限定イベントには、対面接客が行われ、同社のスタッフが直接、製品や特徴を伝える機会も設けられます。これにより、オンラインでは感じられない着用体験を顧客に提供し、直接コミュニケーションを図ることで、より深い関係構築が期待されています。
「SAGYOの仮店舗」は、京都市中京区壬生馬場町37-3、アート複合施設「クマグスク」内に位置し、営業は11:00から17:00まで、2024年10月14日までの予定です。新たな作業着文化の波を起こすSAGYOの実店舗に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
民布合同会社
- 住所
- 岡山県岡山市北区西古松2-2-24-701
- 電話番号
-
050-3558-5175