医療現場の革新を目指す、南江堂とドクターズが提携

2022年9月、株式会社南江堂とドクターズ株式会社の間で資本業務提携が締結され、医療AIプラットフォーム事業への新たな一歩が記されました。この提携により、南江堂は自身が培ってきた医療知識と書籍のデジタル化を進め、ドクターズのオンライン医療支援プラットフォーム「Doctors Station®」をベースにしたAIメディカルナレッジプラットフォームを開発します。

現在、医療の現場では医師の負担が増大しており、診断や治療のプロセス改善が喫緊の課題です。ここに対し、デジタルヘルスサービスの推進を図るドクターズと長年に渡って医療従事者支援をしてきた南江堂との連携が生まれました。これにより、AI技術を駆使した新たなプラットフォームが構築され、医師が必要とするエビデンスベースの情報への迅速なアクセスを可能にします。

具体的には、Doctors Station®に南江堂の医学知識を組み込む形で、医療者が実業務に則したシンプルかつ迅速な情報提供を実現します。このAIメディカルナレッジプラットフォームは、業務プロセスの改善のみならず、医療の質向上と業務の生産性向上にも寄与することを目指しています。

また、このプラットフォームは将来的に患者や一般ユーザーにも利用できるAIサービス展開を検討しており、医療現場におけるAIインフラの構築を共同で目指します。

南江堂の検証

南江堂は、東京を拠点に医療分野に特化した老舗出版社として、主に医学・薬学・看護学における書籍や学術資料の刊行を行ってきました。これまでも「今日の治療薬」などをはじめとする著書を通じて、医療従事者の支援を続けてきた南江堂。その成果をデジタル領域へと拡大することで、医療現場の意思決定をより良いものにすることを目指しています。

ドクターズのアプローチ

一方、ドクターズは医療現場のニーズに優れたデジタルヘルスサービスを提供するスタートアップであり、特にオンライン医療プラットフォームの「Doctors Station®」は医師が抱える問題を解決するためにデザインされています。医療セキュリティに配慮したクラウドベースのシステムを使用し、迅速かつ安全に医療サービスを構築することが可能です。

合同の未来

このように、南江堂とドクターズによる提携は、医療界が抱える多様な課題に対して革新的な解決策を提供するものとして、大きな期待が寄せられています。今後も、精力的に新たな医療サービスの開発を進め、より良い医療環境の構築を目指す彼らの活動に注目していきたいと思います。

この提携がもたらす医療現場の変化と進化に、我々はどのような期待が寄せられるのか、引き続き見守りたいところです。