日本初、CTCとVaronisのデータセキュリティソリューション
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、米国のデータセキュリティ企業Varonis Systems, Inc.(以下、Varonis)と提携し、日本国内で「Varonis Unified Data Security Platform」の提供を開始しました。本ソリューションは、最新のデータセキュリティ技術を用いて、企業が生成AIを活用する中で直面する情報漏洩のリスクを軽減することを目的としています。
協業の背景
昨今、生成AIやAIエージェントの活用が広まる中、企業内のデータ管理の重要性が増しています。従来のインフラに依存したセキュリティ対策では、企業が抱える多様なデータの脅威に十分対応できないことが多いです。このため、データの可視化や分類、適切な管理が求められています。
Varonis Unified Data Security Platformの特徴
「Varonis Unified Data Security Platform」は、企業が所有するデータに対し、機密性に基づくラベルを自動で付与する機能を持っています。これにより、未整備または旧式の機密情報ファイルの適切な管理が可能となり、データアクセスに関するポリシー違反を検出し、自動で修正が行われます。また、生成AIの利用に伴う情報漏洩リスクを抑制するため、プロンプトに不適切な語を含むかどうかを検知したり、生成AIがアクセスできるデータを制約する安全な運用を実現します。
さらに、ユーザーの行動を分析するUEBA(User and Entity Behavior Analytics)機能により、データへのアクセス履歴や頻度を監視し、疑わしい行動を特定することができます。これは、従来のエンドポイントセキュリティでは見逃されがちな機密データへの不正アクセスを防ぐうえで非常に重要です。
CTCの強み
CTCは、さまざまな業種向けのITシステム構築において豊富な経験を持っています。顧客のニーズに応じた大量データの管理や高度なAI活用に向けたインフラの提供に関するノウハウを強みとしており、今回の協業を通じて、生成AIの利用を安全に行える体制を整備します。
Varonisの技術力
Varonisは、海外でデータセキュリティ分野において高い技術力を有している企業です。日本法人は2025年に設立され、CTCは公式な認定パートナーとしての地位を得ています。これにより両社が共同で取り組むことで、顧客に安全で安心なデータ利用環境の整備が期待されています。
未来に向けた展望
今後もCTCとVaronisは、SIサービスとデータセキュリティ技術を統合し、企業のセキュリティを包括的に支援します。データの整理からセキュリティ設計、更には最適なAIモデルの選定まで一貫したサポートを提供し、国内市場における情報漏洩対策を強化する努力を続ける予定です。これにより、事業継続性を保ちながら、安全なデータ活用が進むことでしょう。
*「Varonis Unified Data Security Platform」のイメージです。
尚、記載されている商標や商品名は各社の持つ商標または登録商標です。また、掲載情報は発表日現在のものとなり、最新情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。