三浦工業が新たな水殺菌技術を導入
産業用ボイラメーカーとして知られる三浦工業株式会社は、新たに水銀フリーのUV-LED水殺菌装置「WV-10AF」をマックス株式会社向けに稼働開始しました。この装置は奈良県橿原市のマックスの事業所で2025年3月より実運用が開始されました。この革新技術は、化粧品や医薬部外品の生産において重要な役割を果たします。
UV-LED水殺菌装置の特徴
「WV-10AF」は、最大処理水量8m3/hを誇り、従来の水銀灯に代わって高出力UV-LED技術を使用しています。従来の水銀ランプと比べ、この新技術は環境に対する負荷を大幅に低減します。
UV-LEDは紫外線(UV-C)を放射するLEDであり、日亜化学工業と三浦工業のコラボレーションにより、発光効率が飛躍的に向上しています。そのため、効率的に水殺菌が実現され、業界の新たなスタンダードとなることが期待されています。
マックス株式会社との提携
マックス社は、日々の業務において環境への配慮を重視しており、特に香料や法定色素、パラベンを一切使用しない製品の開発を行っています。今回の装置を導入することで、三浦工業と共にSDGsに基づく環境負荷の低減を図っています。
さらに、マックス社は三浦工業の省エネ・省水型の純水ユニットで作成した高品質な純水をこの装置を通じて処理し、製品の原料水として使用することで、品質の確保にも寄与しています。
今後の展望
三浦工業は、2024年8月を目途にUV-LEDの水殺菌装置の市販を開始する予定であり、すでに多くのお問い合わせが寄せられています。今後、より大きな流量を実現し、さらに多様な用途に対応した製品開発を進めていく方針です。
結論
このように、三浦工業の新たな水殺菌技術は、単なる設備の提供に留まらず、持続可能な社会への貢献にもつながっています。水銀フリーの技術は今後の化粧品や医薬品製造に革新をもたらし、キープレイヤーとしての地位をさらに確固たるものにするでしょう。持続可能性と品質管理の両立を目指す企業の取り組みに、今後も注目が集まります。