アフリカ最大の移動体通信事業者であるMTNグループが、オープンかつディスアグリゲーションされたネットワーキング技術を採用すると発表しました。同社は、ネットワークの柔軟性と効率を高め、イノベーションを促進し、顧客へのサービス向上を目指しています。
この決定に伴い、IP InfusionがMTNグループのソフトウェア・プロバイダーとして選定されました。IP Infusionは、キャリア、サービスプロバイダー、データセンター事業者向けのオープンネットワークソフトウェアおよびソリューションを世界的に提供する企業です。同社のソリューションは、ネットワーク事業者がネットワークをディスアグリゲーション(ハードウェアとソフトウェアの機能分離)することで、イノベーションの加速、運用の合理化、総所有コスト(TCO)の削減を可能にします。
MTNグループは、オープンでディスアグリゲーションされた技術によって、導入コストの削減、運用コストの効率化を推進することを目指しています。同社は、Telecom Infra Project(TIP)のメンバーとして、SDN for Transport、Open Optical and Packet Transport(OOPT)、Disaggregated Distributed Backbone Router (DDBR)、Disaggregated Cell Site Router (DCSG)など、重要なネットワーク技術の標準化に貢献しています。
MTNグループ 技術部門ジェネラルマネージャー Lloyd Mphahlele氏は、「オープンでディスアグリゲーションされたネットワーキングを採用することで、ネットワーク・インフラの柔軟性と効率を高めることができます。このアプローチはイノベーションを促進するだけでなく、サービスの改善や最新のデジタル・ソリューションへのアクセスの拡大を通じて、お客様により良いサービスを提供することを可能にします」と述べています。
IP Infusion 最高経営責任者(CEO)緒方 淳氏は、「IP Infusionは常にオープンネットワーキング・ソリューションのマーケットリーダーであり続けました。ソフトウェアベースのネットワーキングとルーティング・スイッチングは、益々重要となっており、MTNからの期待に応えていきます」と述べています。
NEC XON ネットワーキング部門ジェネラルマネージャー Anthony Laing氏は、「ディスアグリゲーションは、コストを下げ、技術革新を促進し、MTNのようなネットワーク事業者が最適なハードウェアとソフトウェアを任意に選択することを可能にするものです」と述べています。
MTNグループのオープンネットワーキング技術導入は、アフリカにおけるネットワーク技術の進化と、より良いサービス提供への期待を高めています。