宅都の新たな挑戦
2017-02-23 16:12:27
不動産管理会社が新たにホテル・民泊事業へ参入し多様な宿泊スタイルを提供
不動産管理会社の新たな挑戦
大阪府を拠点とする宅都ホールディングスが、従来の賃貸マンション事業に加えて、ホテルおよび民泊事業に参入することを発表しました。この動きは、増大するインバウンド需要に応えるための重要な施策と位置付けられています。近年、日本を訪れる外国人観光客が急増しており、これに伴い市内のホテル客室は高騰し続けている現状を踏まえると、宿泊施設の不足が深刻です。
宿泊施設の多様化とホテル不足の解消
宅都は、これまで賃貸用途で利用していた土地や建物を、ホテルや民泊運営へ転換することで、新たな収益源を創出しようとしています。この方針は、投資家に対して高収益の運用を提供し、加えて増加する宿泊需要に対して適切な供給を行う姿勢を示しています。特に、同社の新設ホテル「ホテルビューロー四天王寺」は、コンドミニアム型のホテルであり、長期滞在にも対応した施設として注目を集めています。
民泊における課題への対応
一方で、大阪市では旅館業法の特例を活用した民泊運用が進行していますが、違法な民泊が増加し、周辺住民との摩擦が目立つことも課題です。これに対し、宅都は合法的な営業許可を持つ特区民泊の運用を行うことで、地域のトラブルに迅速に対応できる体制を整えています。この新しい運用モデルは、民泊の健全化に寄与することが期待されています。
将来的な事業展開のビジョン
宅都は、今後大阪市内にて計画されている6か所の宿泊施設の開発を進行中です。古いビルの改装を行ったゲストハウスや、賃貸マンションの民泊への転用も視野に入れており、地域に根ざした宿泊スタイルの多様化を図っています。これにより、宿泊運営の際のノウハウを蓄積し、今後は投資家やオーナー向けのコンサルティング事業も展開する予定です。
ホテルビューロー四天王寺の概要
新たに運営される「ホテルビューロー四天王寺」は、アクセスも便利で、観光地への訪問にも好立地です。全42室が用意されており、キッチンや洗濯機が完備されているため、長期滞在も快適に行える設計となっています。このように、ホテルと民泊の中間的な位置づけを持つ宿泊施設として、さまざまなニーズに応えることを目指しています。
宅都ホールディングスの概要
宅都ホールディングスは1998年に設立され、今年で設立から20年を迎えます。主に大阪府と東京都で賃貸マンションの管理や仲介を行っており、その規模は全国有数です。また、収益不動産の開発や売買を行い、総合的な不動産関連のサービスを提供する企業です。
新たな事業参入によって、宅都はますます地域に貢献する企業へと進化を続けています。今後の展開から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社TAKUTO
- 住所
- 大阪府大阪市中央区高麗橋3-2-7オリックス高麗橋ビル2階
- 電話番号
-
06-6223-5111