第25回国際監査監督フォーラムの概要
2023年4月8日から10日、ドイツのベルリンで第25回監査監督機関国際フォーラム(IFIAR)が開催されました。このイベントには、世界49か国と地域から多くの監査監督機関が参加し、重要な監査の課題について意見を交わしました。
参加者の顔ぶれ
日本からは、金融庁の公認会計士・監査審査会の青木会長が代表として出席。また、金融庁のIFIAR戦略企画室長である榎本氏も参加しました。特に、長岡金融庁総合政策局審議官がIFIAR議長として議論をリードしました。長岡氏は、2023年からの新たな任期に入ります。
議題の内容
今回のフォーラムで主に取り上げられた議題は、次の通りです。
- - 監査法人のガバナンス
- - サステナビリティ保証
- - AIの導入による監査業務の変革
これらのテーマは、近年の監査における重要な課題や監督方法の進化に直結するもので、多くの参加者が関心を寄せました。特にAIの利活用については、多くの国がその実態と課題を共有し、意見を交換しました。
フォーラムの意義
このような国際的なフォーラムは、各国の監査監督機関が座って直面している共通の課題を整理し、解決策を模索する良い機会となっています。監査業務の質を向上させるためには、各国の監査基準の異なる実情を考慮しつつ、国際的な協力を進める必要があります。また、このフォーラムを通じて、日本の監査監督機関が国際的な視点を含めた意見を発信できる場でもあります。
その他の情報
フォーラムに関する詳細な情報は、IFIARの公式ウェブサイトや金融庁の特設ページで確認できます。このような国際的なイベントを通じ、監査の質の向上や新たな技術の導入が進むことが期待されます。
お問い合わせ
金融庁への連絡は、代表電話03-3506-6000まで。今回のフォーラムに関する更なる質問や情報提供は、金融庁のIFIAR戦略企画室までお寄せください。
結論
第25回国際監査監督フォーラムは、多様な意見と専門知識を融合させ、今後の監査の発展に寄与する貴重な場となりました。国際的なネットワークの強化によって、透明で信頼性のある監査体制が一層推進されることが期待されます。