働きかける妊活の実態とその意義
出生数の急激な減少が報じられる中、アンファー株式会社のメンテックブランドHOMTECH(オムテック)は、妊活に関する意識調査を実施しました。この調査は、2024年に統計開始以来初めて70万人を下回ると予測される出生数を受けて行われました。
妊活の現状
調査によると、妊活に取り組んでいる夫婦は約30%に過ぎないことが明らかになりました。この低い割合は、妊活の重要性が社会全体に浸透していないことの現れと言えるでしょう。さらに、過去に妊活を行ったことがある夫婦を含めても、経験者は全体の30%以下です。
国立社会保障・人口問題研究所が発表したデータによると、結婚から5年から9年経過した夫婦のうち、子どもがいない割合は1977年の4.2%から2021年には12.3%へと増加しています。このデータは、少子化問題の解決に向けて妊活の重要性が必須であることを示しています。
不妊の理解不足
不妊への理解についても、調査結果は深刻な現状を映し出しました。約7割の夫婦が不妊の原因を理解できていないと回答。男女共に抱える問題であるにも関わらず、理解の欠如が不妊に対する取り組みを妨げているのです。また、性的な問題が不妊の原因の一つとされている中で、夫婦間の性に関する悩みの相談がされていない実情も浮き彫りになりました。
性の悩みとその影響
調査では、子供を持たない夫婦の性に関する悩みが、「性的興奮が持続しない」、「性的満足度が低い」、「性行為に対する欲求が減少している」といった項目で高い割合を示しました。特に、性行為に対するマンネリが背景にあると推測できます。
相談したいができないと回答した夫婦は約30%、さらに相談しない・したくないと答えた人は52%に上りました。これにより、性に関する未解決の問題が妊活への意欲を削ぐ要因となっています。
コミュニケーションの重要性
オムテックのブランド責任者である長内尚氏は、妊活のプロセスにおいて夫婦間のコミュニケーションが鍵であると強調します。妊娠の願いを共有し、一緒に目指す過程であればこそ、相手への理解と支えが増すとしています。感情の共有ができる環境を整えることで、妊活をよりポジティブに捉えることができると考えられています。有意義なコミュニケーションの構築が必要です。
妊活をサポートする商品
オムテックは、妊活を応援する商品「はぐくむお出汁」を販売しています。この商品は、妊活中の男女に不足しがちな栄養素を補い、二人のカラダ作りをサポートします。また、カラダだけでなく心にも優しい生姜やGABAを配合して、ストレスの軽減と温かさを提供します。
「オムテック妊活コミュニティ」
オムテックでは「妊活を女性だけのものにしない」という理念のもと、男女が共に積極的に情報交換を行える「オムテック妊活コミュニティ」も設立しています。このサービスを通じて、妊活に関する悩みを共有し、励まし合うことを目指しています。
まとめ
少子化の進行が続く今、妊活はより一層必要な取り組みとして認識されつつあります。夫婦間での密なコミュニケーション、理解し合い支え合う姿勢が、その解決の鍵を握っていると言えるでしょう。今後の妊活に向けた活動が、より多くの夫婦にとって励みになることを期待しています。