広島空港に誕生する平和の壁画
2025年の原爆投下80年を迎え、広島空港には「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」が誕生します。このプロジェクトは、広島県とメキシコ・グアナファト州との友好関係を強調し、核兵器のない未来へのメッセージを発信するものです。
プロジェクトの背景と趣旨
2014年に広島県とメキシコのグアナファト州は友好提携を結びました。そのきっかけは、マツダ社のメキシコ進出でした。この提携は、友好の絆を深め、東京オリンピックでは広島県がメキシコのオリンピック代表団全種目のホストタウンになるなど、さらに交流が広がりました。今回の壁画は、両国が共に持つ核兵器のない世界への取り組みを中心に、広島空港から広がる平和のメッセージを届けるものです。また、グアナファト州の文化部からの賛同も得られています。
プロジェクトの実行責任者
この壁画プロジェクトの立案者はメキシコ人の父と日本人の母を持つグティエレス兄弟です。兄の一郎は国際コーディネーターとしてピースボートで被爆者の証言活動に従事し、弟の実はマツダのメキシコ支社で社長通訳として地域の友好関係を支えてきました。彼らの長年の努力が、このプロジェクトへと繋がっています。
アーティストの紹介
壁画は、世界で活躍するメキシコ人アーティストの姉弟、Adri del Rocio氏とCarlos Alberto GH氏が手掛けます。彼らは25カ国以上で素晴らしい作品を残しており、堅実な技術と独自の視点から世界の様々な場所に壁画を展開しています。
共同記者会見の実施
日本被団協も本プロジェクトに賛同しており、記者会見が開催されます。7月18日に広島県庁で行われるこの会見には、被団協の箕牧理事長らも参加し、プロジェクトの意義や背景が語られる予定です。
メキシコの非核外交と壁画の意義
メキシコは1967年に世界初の非核兵器地帯条約を成立させた国であり、その外交は今も続いています。壁画プロジェクトは、故アルフォンソ・ガルシア・ロブレス氏の功績を称える意図もあり、両国の非核化に向けた努力を象徴します。さらに、本プロジェクトは、過去のノーベル平和賞受賞者の繋がりも反映させています。
クラウドファンディングの開始
プロジェクトの実現のため、クラウドファンディングが進行中です。参加した支援者の名前は記念プレートに刻印され、完成披露式は10月15日に行われる予定です。皆さんのご支援で、この意義あるプロジェクトを一緒に成功させましょう!
まとめ
「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」は、広島県とメキシコの友好の象徴であり、未来への希望を示すアート作品として位置づけられています。このプロジェクトは、広島空港から世界へ平和のメッセージを発信し、核のない未来を目指すための重要なステップとなることでしょう。
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