ナショナル・シアター・ライブ『博士の異常な愛情』が公開迫る
5月9日(金)、TOHOシネマズ日本橋などで公開予定のナショナル・シアター・ライブ『博士の異常な愛情』。その公開に先駆けて、著名な演出家である河原雅彦さんや、キューブリックの情報発信を行うKubrick blog jpの管理人からのコメントが寄せられました。
河原雅彦氏のコメント
河原氏はブラックコメディの難しさについて言及し、日本での受容が欧米に比べ難しい印象を抱いています。それでも彼は、「キューブリック監督のこの傑作は、完璧に練り上げられた舞台であり、観客の笑い声が広がる空間であった」と語っています。そこには嫉妬以外の感情はなく、素直に称賛の意を表明しました。
Kubrick blog jp 管理人の感想
Kubrick blog jpの管理人は、「見事な翻案」であると評価し、本作が新冷戦の時代における皮肉とブラックユーモアを再現した最高の舞台であると考えています。彼は、作品が映画館でまた観賞できることを楽しみにしており、「私は歩ける」との言葉を添えています。
魅力的な特典映像
この度、主演を務めるスティーヴ・クーガンの挨拶動画や、ジャイルズ・テレラのインタビュー、そして本作を垣間見ることができる抜粋動画の日本語版が完成しました。これらの映像は公式YouTubeチャンネルでも公開中で、視聴者にとって楽しみが倍増します。以下のリンクからどうぞ。
また、劇中の一部シーンも短く抜粋されています。具体的には、「Sneak Attack」「Blimey O'Riley」「Pre-taliate」といったシーンが紹介されています。
スパンの長さと劇場情報
『博士の異常な愛情』は、1963年の作品でありながらも、現代の社会状況に照らし合わせて「今こそ観るべき」といえる内容です。人間の愚かさを、ブラックユーモアたっぷりに描いたこの作品を映画館でぜひ楽しんでみてください。
上映劇場情報
- TOHOシネマズ 日本橋
- シネ・リーブル池袋
- 大阪ステーションシティシネマ
- アップリンク京都
- TOHOシネマズ 西宮OS
- 栃木 小山シネマロブレ: 6月6日(金)〜6月12日(木)
- 高知県立県民文化ホール: 6月9日(月) 1日限定上映
- 札幌シネマフロンティア、ミッドランドスクエアシネマ: 上映日未定
作品概要
『博士の異常な愛情』は、ノエル・カワード・シアターで撮影され、演出はショーン・フォーリーが手掛けました。脚本には、映画『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチが参加しており、主演にはBAFTA賞を受賞したスティーヴ・クーガンがいます。
キューブリックの名作を基にしたこの作品では、アメリカの悪徳将軍が核攻撃の危機を迎え、風変わりな科学者と共に世界の存続をかけたシュールな展開が待っています。エミー賞やオリヴィエ賞を受賞したクリエイターたちによる風刺劇は、必見の価値があります。
その他のNTLive作品
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