コベルコ建機が新たに発表した超大型解体機「SK1300DLC」
コベルコ建機株式会社は、2025年6月19日から130トン級の超大型解体機「SK1300DLC」を新たに販売開始することを発表しました。この機械は、ますます高層化する建物の解体に対応するために特別に設計されており、従来のモデルからの性能を引き継ぎつつ、快適性と操作性の向上を図っています。
高まる解体作業のニーズ
近年、都市開発が進む中で、建物の高さや強度が増し、解体作業にはより大きな能力を持つ機械の必要性が高まっています。しかし、大型機械は重さとサイズが大きいため、現場への搬送や分解・組立に関しても工夫が求められます。前モデルの「SK1300DLC-10」は、その高い性能と便利さで非常に評価されていました。
「SK1300DLC-11」の特長とは?
今回発売される「SK1300DLC-11」では、前モデルで好評だった特長を活かしながら、さらにいくつかの重要な改善が施されています。
オペレーターの快適性を重視したキャブ設計
新型機は、7トンや13トンクラスで支持を得ている最新のインテリアデザインを採用。エアサスペンションシートが付いているため、オペレーターの疲労を軽減することができます。また、ヘルメット着用時の快適さを考慮し、バックレストを備えた設計になっています。さらには、エアコンの吹き出し口を増やすなど、快適性向上のための細部にまで配慮が行き届いています。
環境に配慮したエンジン
「SK1300DLC-11」には、最新の排ガス規制に対応した「いすゞ6WG1」エンジンが搭載されています。これにより、トルクの向上が図られるとともに、DPFメンテナンスの頻度を減少させることが可能です。環境に配慮しつつ、ひとつ上のパフォーマンスを追求しています。
メンテナンス性の向上
新型機は、プレエアクリーナを標準装備することでメンテナンスが簡易化され、厳しい現場でのトラブルを最小限に抑えることができます。また、機械本体の上部へのアクセスも改善され、メンテナンス作業をスムーズに行えるよう配慮されています。電動グリスポンプの経路も見直されており、グリスホースの引き出しも簡単に行えます。
安全性向上のための視認性
作業の安全を確保するため、「SK1300DLC」には2つのモニターが標準装備されています。新しい10インチのカラーモニターは、後方や左右の視界を一括で確認できるイーグルアイビュー機能を搭載。モニターの設定を変更することにより、各種情報を一目で把握できる設計になっています。
多様なアタッチメントで対応
「SK1300DLC」では、豊富なアタッチメントのバリエーションが用意されています。高所解体や基礎解体に対応したセパレートアタッチメントから、超ロングアタッチメントまで、様々な作業ニーズに応じた7種類のアタッチメントが利用可能です。また、共用可能なアタッチメントを採用しており、稼働率の向上にも寄与します。
組立・搬送性の向上
機械の分解と組立作業を更に効率よく行うための設計がされており、アッパーフレームとブームフットがサブフレーム構造に改良されています。この結果、メインブームの取り外しが簡便になり、運搬時のサイズも制限をクリアしています。これにより、より多くの地域や現場での使用が可能となるでしょう。
まとめ
コベルコ建機の「SK1300DLC」は、高層建物の解体作業に必要な性能と操縦の快適性を追及した注目の一台です。これからますます進化する建設現場において、この新型解体機がどのように作業をサポートしていくのか、非常に楽しみです。