ピエゾソニック モータ登場
2019-12-07 23:52:48
電力ゼロでも動作する注目の新型超音波モータ「ピエゾソニック モータ」
革新的なピエゾソニック モータの登場
ピエゾソニック モータについて、確かな技術基盤のもと新型PSM60シリーズが一般販売を開始しました。このモータは重量が250g程度の軽量設計にも関わらず、最大トルク1.2Nm、最大回転数180rpmを実現しています。特筆すべきは、モータが電力ゼロの場合でも姿勢を維持できる特徴です。これにより、一般に「ガタつき」として嫌われるバックラッシュも発生しません。
静音性と精密な位置制御
このPSM60*-E2Tシリーズのモータは、動作音が静かで、0.045°以下の精度での位置決めが可能です。これが実現するのは、モータ内部にエンコーダを組み込むことにより、細かな位置制御が求められる用途に理想的な設計がなされているからです。
同時販売されるドライバ「PSMD-PCC」を通じて、PCから直接制御することも可能です。回転速度の調整や位置検出が容易に行えるため、専門知識がなくても超音波モータを試験・開発に活用できる点も大きな魅力です。
磁場環境に最適な設計
ピエゾソニック モータは、トルクを増幅するためのギア(減速機)や姿勢保持のためのブレーキ、クラッチを必要としないため、全体的にコスト削減に寄与します。軽量性と薄型設計は、他の同トルクのDCモータと比較してもサイズが1/5以下に抑えられ、装置全体の小型化が可能です。
特に電力供給が停止した際も姿勢を保つことができるため、人の側で作業するロボットや精密位置決め装置に大きなメリットを提供します。また、他のモータと異なり、駆動中に磁力を利用しないため、MRIなどの高磁場環境でも安定して使用できます。この特性は、医療機器の開発においても大きな期待がかかっています。
実際の活用例
ピエゾソニック モータの活用例としては、検査装置や搬送ステージなどがあります。高度な位置制御が求められる医療分野や、製造業においてもその特性が求められています。
Piezo Sonicについて
株式会社Piezo Sonicは、ファブレスのモータ・ロボットメーカーとして、超音波モータに特化した開発を行い、「人に優しいロボット」の実現を目指しています。創業者は22年以上にわたり、超音波モータの研究に携わっており、その技術を基に高トルクで耐久性のある新型モータを開発・販売しています。
同社はまた、中央大学との連携で「搬送用自主移動ロボット」の開発にも取り組んでおり、月面探査ロボットの技術を一般環境に適応させた代替技術の確立を目指しています。高い段差を乗り越える能力を備え、空港や工場での自動搬送支援を目的としています。
終わりに
新しい技術が求められる現代において、ピエゾソニック モータはその高い性能と多用途性により、多くの市場から注目されている製品です。興味がある方は、最新情報を公式サイトで確認することをお勧めします。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Piezo Sonic
- 住所
- 東京都世田谷区粕谷1-15-5
- 電話番号
-
03-6379-6020