ASTERⅡで高齢者守る
2020-03-27 17:54:37
高齢者の健康を守る!「ASTERⅡ」が災害関連死ゼロへ寄与
高齢者の健康を守る「ASTERⅡ」の重要性
近年、災害時の高齢者における健康問題が深刻な課題となっています。これを受け、フレイル早期発見システム「ASTERⅡ」が開発され、災害関連死ゼロを目指して実績を上げています。このシステムは高齢者の健康状態をICTを活用して把握し、予防策を講じることを目的としています。
「ASTERⅡ」とは何か?
「ASTERⅡ」は、65歳以上の高齢者を対象にした健康状態を把握するためのシステムです。厚生労働省が整備した基本チェックリストに基づいて、フレイル、プレフレイル、健康の状態を自動で判定し、その結果をデータとして蓄積します。これにより、災害発生時にも高齢者の健康状態を的確に把握することが可能となります。
健康状態の把握が重要
災害発生時は避難所での生活が迫られることが多く、高齢者は特に心身機能の低下が顕著となります。怪我や外傷が目立つ中、内面的な健康状態は見過ごされがちです。しかし、平時から「ASTERⅡ」を利用して健康のデータを蓄積することで、災害時にもスムーズに高齢者の状況把握を行うことができ、健康状態の変化を早期に発見しやすくなります。
実際の取り組み・事例
熊本県と北海道厚真町
熊本県では健康指導教室、北海道の厚真町では認知症予防教室が開催され、高齢者に対するフレイル調査が行われました。これにより、山間部での通信環境でもICTを活用した個別評価が可能になり、個別生活指導が実施されました。
鳥取県米子市
鳥取県米子市では、ASTERⅡを用いたフレイルチェックが行われ、介護予防教室へと誘導される高齢者が増えました。その結果、多くの参加者で体力向上も見られるなど、地域での取り組みが成果を上げています。
フレイルとは?
フレイルは、加齢と共に心身の活力が低下し、生活機能に支障をきたす前段階の状態です。全国的に自治体や厚生労働省がこの問題への対応を強化しています。
株式会社コロンブスの役割
「ASTERⅡ」を開発した株式会社コロンブスは、医療と介護分野でのICT導入を推進する企業です。高齢者の健康を守るため、地域社会との連携を強化しながら、さらなる普及に努めています。
まとめ
高齢者の健康を守るための取り組みは、今後も重要なテーマとなります。「ASTERⅡ」を通じた情報提供や地域連携が進むことで、災害関連死ゼロの実現に向けて一歩ずつ近づいていくことでしょう。私たち一人ひとりも、この活動に関心を持ち、支えていく必要があります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社コロンブス
- 住所
- 鳥取県米子市西福原4-11-31
- 電話番号
-
0859-36-8881