神楽坂の伝統を受け継ぐ新たなクラフトビールの誕生
古き良き風情が漂う神楽坂。2009年に誕生したクラフトビールブランド、「神楽坂ビール」が再び注目を集めている。このブランドの記念すべき再スタートは、若干20歳の伊東祐弥氏が担うこととなった。彼は、故郷の神楽坂に対して感謝の気持ちを込めて、このブランドを再興する決意を固めた。
伊東氏は、ブランドの前代表である父親から受け継いだこの伝統を大切にし、地域の皆に愛されるビールを再び提供したいと語る。「神楽坂は独自の文化や人情が今も残っている魅力ある場所。それをビールの力で、もっと多くの人に伝えたい」と話す彼の目には、志しの強さが光る。
再醸造への道のり
新型コロナウイルスの影響で神楽坂ビールは一時休眠状態に。多くの人々に愛されたこのブランドが再び灯をともすには、次世代のリーダーが求められていた。そこで、伊東氏が立ち上がった。大学で学ぶマーケティングやビジネスデザインの知識を活かしながら、4歳年上の姉と共に再興への道を模索した。
彼らの挑戦は、家族との絆を深めるだけでなく、地域への愛情を真摯に伝える旅でもある。再スタートのテーマは「A WHOLE NEW BREW(新たな醸造)」。新たなビールを通じて、神楽坂の良さを再発見することを目指している。
限定ビール「神楽坂まつり」が待ちきれない
再始動の第一弾として、2025年7月23日から行われる「神楽坂まつり」に合わせたオリジナルビールの販売が決定した。このビールは、静岡県富士宮市の「Mt. Fuji Brewing」に醸造を委託し、クラシックなラガースタイルをベースにした深みのある味わいに仕上がる予定だ。
さらに、このビールには伊東氏の母が営む「神楽坂むすびや」の一等米ブレンドが使われており、まさに家族の絆と神楽坂への愛情が込められている。販売は「神楽坂まつり」期間中に「神楽坂むすびや」店舗前で樽生と瓶ビールの形で行われる。
未来への展望
伊東氏は、この第一弾の再スタートを皮切りに、今後さらなる新ビールの企画を進めている。季節限定のラベルや地元の名店とのコラボレーション、さらには自社醸造の計画など、夢は広がる一方だ。「神楽坂ビール」は、これからも地域の人々と共に成長し続けていく。
【問い合わせ先】
神楽坂ビール合同会社
担当:伊東祐弥
Email:
[email protected]
公式サイト:
kagurazaka.beer(準備中)
神楽坂ビールの再起は、ただのブランドの復活ではない。地域や人々との絆を深める新しい物語の始まりなのだ。今後もその動向に目が離せない。