女子大生が文化財に
2025-06-16 11:31:49

女子大学生が手がけた文化財登録大般若経の魅力と意義

日本女子大学(以下、女子大)の学生たちが中心となり、東京都板橋区にある中台延命寺が所蔵する「大般若経」の調査活動が行われ、2025年2月14日付で正式に板橋区の有形文化財に登録されることが決まりました。この取り組みは、女子大の社会連携教育センターが推進したもので、地域社会とのつながりを深めることを主な目的としています。

調査活動の背景とプロジェクトの意義



中台延命寺は、江戸時代に奉納された「大般若経」が保存されている貴重な場所であり、地元の人々の信仰や文化を知る手がかりが豊富に残されています。女子大の学生たちは、2023年10月から2024年3月までの期間中に、延命寺を訪れて600巻にわたる大般若経とその旧箱の調査を行いました。このプロジェクトには、史学、社会福祉、教育学など多様な学問分野に所属する約40人の学生が参加し、各自の専門知識を活かして調査に取り組みました。

調査では、学生たちがデータベースの作成や写真撮影、調書の作成を行い、特にフィールドワークを通じて貴重な実物史料に直に触れる貴重な体験が提供されました。調査の結果、江戸時代の地域社会や信仰の実態を明らかにし、学問的な成果だけでなく、地域への貢献も図ることができました。

地域社会との連携の重要性



プロジェクトの成功には、中台延命寺の大塚龍雅住職や板橋区教育委員会の協力が大きく寄与しています。大塚住職は、学生たちに文理融合の学びを提供し、和やかな雰囲気の中で調査が行われるよう支援を惜しむことがありませんでした。また、教育委員会からは資料の撮影や調査方法に関する指導が行われ、学生たちは専門の学芸員からのレクチャーを受けてその技術を磨きました。

これからの展望



今回の取り組みを通じて、日本女子大学は今後も地域社会との連携を重視し、多方面にわたる学術研究や教育活動を進めていく方針を表明しています。女子大は、文理融合を掲げる総合大学として、学生たちが自ら主体的にプロジェクトに関わる機会を提供し続け、社会への貢献を果たしていくことで、大学の教育理念を具現化していくことでしょう。

2026年には、新たに「歴史文化学科」への名称変更が予定されるなど、教育体制の充実を見込む日本女子大学。新設される食科学部、経済学部(仮称)とともに、学生が多様な学問領域で実践的な教育を受けられる環境が整えられています。これらの取り組みを通じて、女子大学は今後も地域社会との絆を深化させながら、社会貢献の場を拡大していくことでしょう。

結論



女子大学の学生たちが手がけた大般若経の文化財登録は、学問と社会の接点を強調した実験的なプロジェクトとして評価されている。地域との連携を通じて得られた知見は、今後の教育活動にも大いに役立つことでしょう。大学は、文理融合のアプローチを重視しながら、地域への理解と貢献を促進し続ける活動を推進しています。


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会社情報

会社名
学校法人 日本女子大学
住所
東京都文京区目白台2-8-1
電話番号
03-3943-3131

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