シリア緊急支援の必要性
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、日本における公式支援窓口である特定非営利活動法人国連UNHCR協会を通じて、シリアの人々に対する支援を呼びかけています。シリア危機は2011年から続いており、現在もその状況は著しく衰退しています。
シリアの現状
この13年間で、シリア国内外で避難生活を強いられている人々は1000万人を超え、約1670万人が人道的支援を必要としています。シリアでは、その約90%の人々が長期にわたる紛争のために貧困に苦しんでいます。特に、2024年11月27日以降の新たな攻勢により、アレッポ、ハマ、ホムスなどの地域で避難する人々が急増しました。この事態は、首都ダマスカスに向かう攻撃の結果、アサド政権の崩壊をもたらしています。
現在、約100万人もの人々が国内で避難を強いられ、ほとんどが女性と子どもです。非武装の民間人の犠牲者が多く、インフラの破壊も広範囲に及ぶことが国連の報告から明らかになっています。
人道支援の活動
UNHCRは現在もシリア国内、さらには周辺国において、避難民の生活を支えるための活動を展開しています。テントや毛布、食料、医療物資などの緊急支援を行い、日本からの支援金はさらに大きな助けになります。また、女性や子どもを対象とした保護プログラムや保健衛生の施設も整えているところです。コミュニティセンターを再開し、収容能力を拡大することで、持続的な支援体制を整えています。
特に、イドリブやアレッポ北部では、冬に向けて生活必需品の不足が報告されています。食糧、燃料、生活必需品の供給が止まる中、多くの人々が極めて厳しい環境に置かれています。
皆様のご支援が必要です
この状況を改善するためには、日本社会からの支援が必要不可欠です。国連UNHCR協会のウェブサイトでは、シリア援助のための募金方法や使用用途について詳しく案内しています。具体的には、例えば10,000円の寄付で約22枚分の寝具や、24,000円で10家族分の調理器具セットなどを提供可能です。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「シリアの人々が来る日には希望や復興が訪れることを期待し、今すぐ行動を起こすよう関係者に呼びかけたい」と述べています。残された人々の生命をつなぐために、私たち一人一人の支援が求められています。人道的な危機が続く中、必要な支援を届けるために、皆様のご協力を心よりお願いいたします。
詳細は
こちらからご覧いただけます。