出島フットボールがMVVマーストリヒトの共同オーナーに
出島フットボール(Deshima Football Consultancy、略称:DFC)は、オランダのエールステ・ディヴィジ(2部リーグ相当)に所属するMVVマーストリヒトの株式を取得し、共同オーナーとしての地位を確立しました。この取得は、オランダサッカー協会(KNVB)の承認を経て、DFCが50%の出資比率を持つ形になる予定です。
DFCは、2024年10月に設立され、将来的なフットボール人材の育成を目指す新しい欧州拠点となります。メンバーは日本国内外のビジネスとフットボールの両面に精通したプロフェッショナルたちで構成されています。そして、正式にMVVマーストリヒトの株式を取得したことにより、事業が本格的にスタートいたしました。本プロジェクトは、初の日本人グループによるオランダプロクラブ実現の一歩として位置づけられています。
MVVマーストリヒトの歴史と背景
MVVマーストリヒトは1902年に設立され、オランダ初のプロリーグから参加する歴史的なクラブです。エールディビジ(1部リーグ相当)で数十年にわたり活躍したことに加え、1970年にはインタートトカップでグループ優勝を果たした経験を持っています。現在はエールステ・ディヴィジに在籍していますが、地域の特性を活かし、数多くの選手をプロリーグに輩出していることでも知られています。また、クラブには熱心なサポーターが多く、地元に根付いた地位を確立しています。
日本サッカーの成長とDFCの役割
近年、日本サッカーは急速な成長を遂げています。女子代表は2011年にW杯優勝を達成し、男子代表もカタールW杯でのスペインやドイツ相手の勝利を飾りました。現在、日本は2026年北米W杯への最速出場も決め、着実に世界の舞台で存在感を示しています。DFCは、こうした流れに乗り、選手の競争力を向上させると同時に、フットボールビジネスやテクニカルスタッフの育成に注力していく考えです。
地元との連携と持続的な成長
DFCは、MVVマーストリヒトの共同オーナーである地元の若手起業家たちで構成されるMaastricht Collectiefや、他の地元ステークホルダーと連携しながら、日本とオランダをつなぐ国際的なビジネス創出を推進していく考えです。今後はクラブの持続的な成長や地域貢献、次世代の人材育成が重要なテーマとなるでしょう。
プロジェクト推進役の任命
DFCは、日本・ベルギーでフットボールクラブ経営に関わってきた飯塚晃央氏をオランダでの執行責任者として任命し、今後のプロジェクトの推進を図ります。彼の豊富な経験が、クラブの発展や人材育成に大きく寄与することが期待されています。
出島フットボールの代表取締役、利重孝夫氏は「W杯優勝を目指す中で、日本サッカー界がより強くなるためのサポートを全力で行っていきます」とコメントしています。
出島フットボールの取り組みにより、オランダと日本のフットボール界がさらなる進展を迎えることが期待されています。