中部国際空港セントレアに味噌桶が設置されました
中部国際空港株式会社は、中部地域の魅力を発信する一環として、愛知県を代表する味噌蔵「のだみそ株式会社」と連携し、2月17日(月)に巨大な味噌桶を設置しました。この新しいアトラクションは、国際線の到着ロビーに位置し、訪れる外国人旅行客に日本の伝統文化を体験する機会を提供します。
味噌桶の特徴とその歴史
設置された味噌桶は、直径2,050mm、高さ1,475mmのサイズを持ち、1928年に創業したのだみそ株式会社が使用していたものを貸与されています。自然な発酵過程で生まれる味噌を作るために、100年以上にわたり木桶を利用しているのが特徴です。木桶の作成は手間がかかりますが、その歴史や伝統を感じさせる重要な文化遺産の一つです。
木桶の設置は、外側を壊さずに内側の部材を再加工するという新しい試みが施されました。木桶自体は80年間実際に味噌を製造するために使用され、その後は約10年間保管されていました。この特別な味噌桶が空港に設置されることで、愛知県の醸造文化や発酵食文化を地域外から訪れる人々に直接触れてもらう機会が生まれます。
設置イベントの様子
設置初日には、お披露目会が行われ、4代目の野田好成氏や中部国際空港株式会社の犬塚社長などが出席。セントレアの開港20周年を祝う機会となりました。出席者たちは、この新しい施設が訪日外国人にとっての素晴らしい体験になることを期待していました。
野田好成氏のコメント
「空港に設置した味噌桶が多くの方に見てもらえ、愛知県の発酵文化を体験してもらえる機会ができたことを嬉しく思います。大切に展示していただければと思います。」
谷澤一允氏のコメント
「木桶を解体して再組み立てする作業は非常に難しかったが、成功したことで空港にもその技術が認められたという思いです。」
中部地域の魅力
中部地域は、味噌や名古屋めしなどの独自の食文化、名古屋城や徳川園などの歴史的資源、さらにはジブリパークやレゴランドといった観光施設も豊富です。これらの魅力を一つに束ね、この味噌桶の設置を通じて、訪日外国人に中部地域の素晴らしさを知ってもらうことが目指されています。
空港内に設置されたこの味噌桶は、中部国際空港が訪日外国人を迎える「空の玄関口」としての役割を果たすための重要な一歩となりました。今後も地域の人々と連携しながら、中部地域の魅力を発信し続ける予定です。
のだみそ株式会社と旅人フーの交流
また、セントレアのオリジナルキャラクター「なぞの旅人フー」をのだみそ株式会社に派遣し、味噌蔵見学に来た学生たちとの交流を図っています。フーを通じて、空港にも親しみを持ってもらえるように期待が寄せられています。
中部国際空港株式会社は、常滑市に所在し、国際空港の事業主体として1998年に設立されました。これからの魅力ある空港づくりや地域文化の発信に努めてまいります。