沖縄で永遠の美女・楊貴妃を称える特別能楽公演のご案内

2025年沖縄能楽特別公演の魅力に迫る

昨年大好評を博した沖縄での能楽公演が、再び帰ってきます。2025年12月27日（土）、国立劇場おきなわ大劇場において、「楽しむ能『楽』プロジェクト！沖縄能楽特別公演」が開催されることが決定しました。今回は永遠の美女・楊貴妃をテーマにした特別な演目が2曲上演されます。

演目の概要

公演では、古代中国・唐の時代に生きた楊貴妃の物語が描かれます。恋しき人、玄宗皇帝が楊貴妃を失い、その魂の行方を探すストーリーが特に見どころです。美しく舞う楊貴妃の姿に、観客は思わず目を奪われることでしょう。また、演目には「夢幻能」と「現在能」の2つの形式があり、それぞれ異なる演出が楽しめる点も大きな魅力です。

プログラム内容

1. 能「楊貴妃」
- シテ（楊貴妃）: 観世銕之丞
- ワキ（方士）: 舘田善博

この演目では、玄宗皇帝との深い絆を持つ楊貴妃の美しい舞が効果的に表現されます。

2. 狂言「棒縛」
- シテ（次郎冠者）: 山本則重
- アド（主）: 山本泰太郎

この作品では、酒に溺れる太郎冠者と次郎冠者が、様々な策を使って酒を盗もうとする様子が描かれ、理屈抜きで楽しめる内容が展開されます。

3. 能「皇帝」
- シテ（尉／鍾馗の霊）: 坂井音雅
- ツレ（鬼神）: 坂井音晴

この演目では、楊貴妃の病を心配する玄宗皇帝と、鍾馗の霊が絡む神秘的なストーリーが展開されます。鍾馗が病鬼を斬り捨てるシーンは特に迫力があり、見どころの一つです。