日本と東南アジアの協働によるイノベーション創出
2025年5月、東京で開催された「GATEWAY Tech TAKANAWA 2025」では、JR東日本とシンガポール国立大学(NUS)が協力し、日本と東南アジアの共創をテーマにしたパネルセッションが行われました。このイベントにおいて、ICMG Groupの羽田大樹氏が参加者の一員として登壇し、両地域のイノベーションの可能性を探る議論が展開されました。
パネルディスカッションのハイライト
セッションでは、モデレーターを務めたNUS Enterpriseの大橋朋貢氏が、「東南アジアのスタートアップが日本市場に参入する理由は何か?」という重要な問いを投げかけました。羽田氏は以下の三つの要素を挙げてその理由を説明しました。
1.
海外進出の視野を持つ起業家:東南アジアのスタートアップは、創業時から国際市場を視野に入れ、日本市場もその一部であると考えています。
2.
日本の企業リソース:日本の大企業は、資金力、高度な技術力、経験豊富なサポート体制を持っており、スタートアップにとって魅力的なパートナーです。
3.
文化的・地理的近さ:日本と東南アジアの文化や地理は近いものであり、協力関係を築く上で自然なつながりが存在します。
さらに、大橋氏が「日・東南アジアの共創における障壁は何か?」と問いかけた際、羽田氏は「相互理解と期待値の調整が重要」と指摘。元村氏も自身の実証実験の経験から、技術目標における認識のギャップが課題であると述べました。彼は、実効性のある解決策として、コミュニケーションを重視した人材育成と企業からの技術支援の重要性を強調しました。
未来への提言
パネルセッションの終わりに、真の共創を加速化させるためには、国際的な視野を持つことが必要だと力強く提言されました。具体的には、現地を訪れ、対等な立場でビジネスの可能性を議論すること、そして相手の技術を受動的に受け入れるのではなく、自ら積極的に新たなビジネスを創出する姿勢が重要です。
新たなプログラムの開始
このセッションに関連して、ICMG Groupは2025年の秋から「Global Innovation Gateway Program」を立ち上げ、JR東日本とNUSと連携して東南アジアのイノベーション戦略を構築していきます。本プログラムは、日本と東南アジア双方のエコシステムをつなぎ、具体的なビジネス共創を促すための実践的な機会を提供することを目的としています。
艶い流行る場面や多様な知見が交差する本セッションを通じて、両地域のポテンシャルを引き出し、世界市場で競争力のある新たなイノベーションを生み出していく意志が示されました。
創造的協力の重要性
GATEWAY Tech TAKANAWAは、JR東日本が進めるTAKANAWA GATEWAY CITYのビジョンに基づくイベントであり、各種企業やアカデミアが協力して社会的課題を解決するための新たなアイデアを生み出すためのプラットフォームです。このような協働は、単独の力では困難な問題を解決するために不可欠です。
また、NUSが運営するBLOCK71は、スタートアップに向けた包括的な支援サービスを提供し、カルユニコーン企業を含む多くの成功事例を生んできました。このように、グローバルな視点から多様な役割を果たす組織が連携することで、実効性のあるイノベーション創出が可能になるのです。
まとめ
今後、ICMG Groupは、取得した知見を生かして、両地域の経済発展に寄与し、持続可能な未来を構築するための活動を続けていく姿勢を示しています。日本と東南アジアの橋渡しとなるイノベーションの共同創造に期待が寄せられます。さらに詳しい情報は、ICMG Groupの公式ウェブサイトをご覧ください。