STマイクロエレクトロニクスが新しいモータ制御ソフトウェアを発表
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、モータ制御用の新しいソフトウェアを発表しました。このソフトウェアは、機械学習を活用し、モータの最適化や予知保全に特化した機能を備えています。これにより、開発者はより簡単に効率的なドライブシステムを作成できるようになります。具体的には、モータ制御のための評価ボード「EVLSPIN32G4-ACT」が使用されており、これを用いることですぐに評価を開始することが可能です。
ソフトウェアの概要と特長
新たにリリースされた「FP-IND-MCAI1」ファンクションパックは、業界向けのドライブやアクチュエータに対して、スマート機能を実装するためのワークフローとツールを提供します。このパックには、ベクトル制御(FOC)に基づいた低電圧3相ブラシレスモータの駆動用サンプルアプリケーションが含まれており、HALやボード専用ドライバとともに機械学習ソリューションも含まれています。これにより、モータの状態を正常、高振動、不安定といったカテゴリに識別することが出来、将来的なメンテナンスの効率化が期待できます。
「EVLSPIN32G4-ACT」は、最大250Wの3相ブラシレスDCモータを駆動できる優れたハードウェアプラットフォームであり、振動センサー用モジュール「STEVAL-C34KAT1」や「STWIN.box」との接続も可能です。開発者は、STM32モータ制御ソフトウェア開発キット(MCSDK)を通じて、自身のモータパラメータを設定・制御でき、さらに「NanoEdge™ AI Studio」を利用して独自の分類クラスを追加する事が可能です。
設計と機能
この新しい評価ボードには「STSPIN32G4」モータドライブシステムが搭載されており、このシステムは9 x 9 mmというコンパクトなパッケージにArm® Cortex®-M4マイクロコントローラ、ハーフブリッジゲートドライバ、ブートストラップダイオード、保護機能が統合されています。このモジュールは、MOSFETによるパワー段、電流検出アンプ、温度センサと組み合わせることで、FOCまたは6ステップ制御が可能です。また、デジタルホールセンサまたは位相差エンコーダを用いた速度・位置フィードバックが可能という特長も持っています。
無償ダウンロードと価格情報
FP-IND-MCAI1ファンクションパックは、無償でダウンロード可能です。また、EVLSPIN32G4-ACTはSTの販売代理店またはオンラインストア「eSTore」から購入でき、価格は約178.80ドルとお手頃です。
2026年のembedded worldでの発表
STマイクロエレクトロニクスは、2026年3月10日から12日にドイツのニュルンベルクで開催される「embedded world」において、このドライバの組込みAIによるモータ制御の最適化と予知保全についてのプレゼンテーションを行う予定です。興味のある方は、関連情報をウェブサイトで確認してください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、世界中に約48,000名の従業員を擁し、先進的な製造設備と包括的なサプライチェーンを有する大手半導体メーカーです。約20万社以上の顧客や多くのパートナー企業とともに、持続可能な社会の実現に向けた半導体ソリューションの開発とエコシステムの構築に注力しています。
2027年末までには、再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画を進めており、すべての直接・間接排出においてカーボンニュートラルを目指しています。詳細はSTの公式ウェブサイトをご覧ください。