医療従事者支援のための新しい統計解析ソフト
株式会社データシード(東京都葛飾区)は、近年注目を集めている統計学の重要性に着目し、日本大学経済学部の准教授、生亀清貴氏との間で、統計解析ソフトの開発に関する業務委託契約を締結しました。この新しいソフトは、臨床研究や学会発表において不可欠なデータ可視化を簡単に行うことができることを目指しています。
統計解析ソフト「IKI-IKI-R」の概要
今回の業務提携により、データシードが開発する統計解析ソフト「IKI-IKI-R」は、医療従事者が統計解析を行う際に、プログラムを書くことなく、クリック一つで各種グラフを生成できる機能を実装します。これにより、忙しい医療従事者が限られた時間の中で迅速に研究を進め、エビデンスを作成する手助けができるようになるのです。
生亀氏は、統計解析における教育の重要性を強調しており、正確な解析結果を導くためには、基礎的な統計学の理解が不可欠であると述べています。また、ITスキルの習得も並行して行われることで、より効率的なデータ解析が実現されるでしょう。
医療現場のニーズに応えるために
日本の医療現場では、慢性的な人手不足が問題となっており、医療従事者は日常業務に追われる中で、最先端の研究に参加する余裕がありません。この実状を受け、データシードは、統計学の視点から医療従事者を支援し、彼らが研究データを論文化しやすくするための方策を提示しています。
「IKI-IKI-R」は、無料で利用できる状態で提供される予定で、研究者はこのソフトを利用して、データ解析を簡単かつ迅速に行うことができるようになります。これにより、多くの医療従事者が研究活動に参加しやすくなるでしょう。さらに、論文投稿がスムーズになることで、医療現場からのエビデンス創出が進展すると期待されます。
今後の展望
データシードは、「統計で、一歩先の医療へ。」というミッションを掲げ、医療の質を向上させるためのさまざまなソリューションを提供しています。今回の業務提携を通じて、さらなる医療情報の発信とエビデンス創出に貢献し、1人でも多くの患者に利益をもたらすことを目指しています。
業務委託は令和6年9月1日から令和7年8月末までの期間で実施され、今後数多くの医療従事者にとって使いやすい統計解析ソフトが実現されることでしょう。
会社概要
株式会社データシードは、医療従事者のための統計ソリューションを提供する会社です。代表取締役の吉田寛耀氏は、医療統計に関する豊富な経験と知識を持ち、多くの医療従事者に向けた教育活動を行っています。関連する便利なサービスも充実しており、医療データの閲覧・解析から具体的な業務依頼まで受け付けています。
この新しい統計解析ソフトが、医療現場に革命をもたらすことを期待しています。