東京大学発のissinが資金調達を成功させ、新しいヘルスケア市場へと進出

issinが資金調達を完了

東京大学発のヘルスケアスタートアップ、issinホールディングス株式会社が新たな資金調達を実施し、合計で6.3億円を調達しました。これにより、創業以来の累計調達額は11.7億円に達し、今後の事業展開や新規開発に向けた基盤が強化されます。

資金調達の詳細

issinは、UTEC5号投資事業有限責任組合とオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合を共同リード投資家として、第三者割当増資と融資を組み合わせた形で資金を調達しました。内訳としては、第三者割当増資が4.3億円、融資が2億円となっています。この資金は既存事業の拡大だけでなく、新規事業の研究や海外市場への進出に活用される予定です。

目指すヘルスケアの未来

issinは「生命力溢れる世界の実現」をビジョンに掲げ、体重測定のバスマット「スマートバスマット」や、短時間で効率よく運動習慣を身につけられる「Smart 5min」、またAIと専門家による健康アドバイスを提案する「Smart Daily」などの製品を展開しています。これらのサービスにより、日常生活に自然に溶け込むヘルスケア体験を提供し、ユーザーの健康管理をサポートすることを目指しています。

特に「スマートバスマット」は、お風呂上がりという日常の中で体重を管理できる製品であり、使用者の90%以上が継続して利用する高い測定継続率を達成しています。2024年には新モデルとして「体組成計モデル」を発売し、体脂肪率や筋肉量などの新たな測定機能を追加予定です。

今後の展望

issinはまたスリープテック事業への参入も計画中で、資金調達によりさらなる成長を目指しています。取締役の程涛（テイトウ）氏は「事業を通じて社会全体のウェルネスに寄与する企業を目指す」とコメントしています。今後も、既存製品の開発はもちろん、より多様なサービスを展開し、ユーザーの健康維持に寄与していくことでしょう。