親子での習いごと、選択の背景とは?
日本最大級のママ向け情報サイト「ママスタ」の情報発信メディア「ママスタセレクト」が行った調査によると、親子で同じ習いごとや部活動を選ぶケースが多いことが分かりました。大人になってから自分がやっていたことを、子どもにも経験してほしいと願う親は少なくありません。一方で、その背景にはさまざまなジレンマや葛藤も潜んでいます。
アンケートの目的と内容
「お子さんの習いごとや部活動で、以前親もやっていたものはありますか?」というテーマで実施されたこのアンケートでは、「ある」「ない」「その他」の3つの選択肢が設けられました。結果として、レポートに寄せられたデータは、親子での習いごとに関する実態を明らかにしました。
親子で同じ習いごとをする割合
調査の結果、親と子が同じ習いごとを経験していると答えたママたちは、全体の約48.5%に達しました。一方、「ない」と回答したのは42.5%、それ以外の選択肢はわずか9%です。中でも、「ピアノ」や「水泳」、「英語」などの習いごとは特に人気が高いことが見受けられ、その傾向は部活動にも反映されています。
親の経験がもたらすメリットとデメリット
親子で同じ活動をすることのメリットは多い一方、デメリットもあることがリサーチから明らかになりました。あるママは、子どもに対してイライラしてしまう自分を振り返り、「なぜできないの?」と強い口調で接してしまうことがあると告白しました。また、別のママは「自分の経験と先生の指導方針が違い、指導するのが難しかった」といった声も寄せています。
親子の共通体験、楽しい瞬間
しかし、同じ習いごとをすることで得られる喜びもあります。ある親子は共にテニススクールに通い、楽しみを共有しています。また、別の家族はピアノの親子連弾が実現し、一緒に練習する時間がかけがえのないものになっているとのことです。こうした親子間の共通体験は、子どもにとっても貴重な思い出となり、時には成長の助けにもなるでしょう。
親の思いと子どもの成長、良いバランスを
一方で、「その他」を選んだママたちからは、親が自分の経験を過度に押し付けることへの懸念も寄せられています。「自分が真剣に取り組んでいた習いごとは、逆に子どもに対して干渉してしまいそうだからやらせない」という意見や、「成果が上がらなかった場合、続けさせるのが難しい」と感じる親も多くいます。このように、経験はサポートにもなる一方で、「押しつけ」や過度な期待がリスクになることも。
まとめ
習いごとや部活動を通じて、親と子どもが互いに成長していく姿が浮かび上がった今回の調査。親が「先生」としての役割を果たすのではなく、「伴走者」として寄り添うことが重要であると分かります。親子の関係を大事にしながら、楽しい経験を共有することで、未来を担う子どもたちの可能性をさらに広げていくことができるでしょう。今後もママスタでは、ママたちのリアルな声に耳を傾け、役立つ情報を発信していく所存です。