懸賞参加者の実態を明らかにする調査結果
近年、懸賞への参加が容易になった一方で、その裏には参加者の複雑な感情が絡んでいることが浮き彫りになりました。アイブリッジ株式会社が運営するポイントサイト「フルーツメール」では、全国の18歳以上の男女を対象に「懸賞に関するアンケート」を実施し、参加者の実態を調査しました。以下に、その結果を詳述します。
懸賞当選者はコントロールされている?
調査によると、なんと53.1%の参加者が「懸賞の当選者は主催者によってコントロールされている」と感じていることが判明しました。これは多くの人が懸賞に対する透明性に疑問を持っていることを示しています。彼らは、企業が当選者を任意に選出するのではないかと疑念を持ち、正当な抽選が行われているとは信じていない様子が伺えます。
当選後のお礼はどうしてる?
興味深いことに、当選者の中で44.6%の人が主催者にお礼のメッセージを送っている一方で、55.4%の人は送っていないという結果が出ました。ひとつの理由として、感謝のメッセージがどのような影響をもたらすのかが不明確であるため、多くの人が積極的に行動を起こさないという現状が考えられます。
懸賞への応募方法
応募方法についての調査では、75.8%がウェブ応募を好んでいることが判明しました。手軽さや即時性を求める傾向が強いようです。特に男性の支持が高く、若年層においてもオンライン応募が人気を集めています。一方、アナログな応募方法も根強く支持されていることが、郵送や電話での応募を選ぶ少数派の存在から明らかになりました。
結果発表までの時間
応募から当選・落選の結果が分かるまでについて、33.2%の人が「1週間程度」が最も良いと回答。26%の人は「即時」を望んでおり、短期間での結果が求められています。一方で、1ヶ月以上待っても良いと考える層も存在し、一定の時間を許容する柔軟な考え方も男女問わず見られました。
懸賞参加後の行動
懸賞参加後に企業の商品やサービスを利用した経験を尋ねたところ、32.3%が「利用したことがある」と回答。残りは「利用しない」との回答も高く、懸賞が必ずしも企業の利用へ寄与するわけではないことが分かりました。記憶が曖昧になる傾向も見受けられ、参加後の行動が影を潜めることが懸念されます。
懸賞が興味を引くきっかけ
「当選したら興味を持つ」と応えた人は32.7%もおり、懸賞当選が新たな興味を呼び起こす大きな要因となっています。しかし、懸賞そのものに興味を持つ層はいまだ全体の約2割に留まっており、多くの人は特に興味を持たないとの結果も示されています。
結論
この調査結果からは、懸賞参加者が実際に抱くさまざまな感情や行動が見えてきました。企業と参加者間の透明性やコミュニケーションの不足が、懸賞の魅力を減少させている要因として考えられます。今後、より良い懸賞体験を提供するためには、参加者の期待や疑念に応える取り組みが必要です。また、懸賞を通じて具体的な行動を促す仕組みが重要であることが改めて浮かび上がりました。今後の企業のアプローチに期待が寄せられます。
この調査に関する詳細情報は、フルーツメールの公式サイトでご確認いただけます。利用される際は出典元を明記してください。