高齢者施設と家族をつなぐ新たな試み
パナソニックホールディングス株式会社が、2025年2月より高齢者施設利用者と離れて暮らすその家族とのつながりを深める新サービス「テレさんぽ日記」の実証実験を開始します。これは、介護・福祉の分野での画期的な取り組みであり、特にデジタル技術を活用して、高齢者のウェルビーイングを向上させることを目指しています。
「テレさんぽ日記」って何?
「テレさんぽ日記」は、パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション株式会社が開発した「テレさんぽ」というサービスを基にしています。このサービスは、高齢者施設での活動や日常生活の様子を利用者が記録し、その情報を離れて暮らす家族と共有することで、家族間のコミュニケーションを助けるものです。日記を通じて、非同居の家族との繋がりを生むことが期待されています。
実証実験の内容
実証実験は、リハプライム株式会社と共同で進められており、特に歩行機能の回復を目的としたリハビリデイサービス「コンパスウォーク西上小町」と「コンパスウォーク大宮西口」において行われます。利用者やその家族が参加し、ウェルビーイング体験の創出に向けた具体的な活動が展開されます。
- - 施設内でのウェルビーイング体験: 利用者は、施設の友人や職員と共に「テレさんぽ日記」を作成し、共体験する中で楽しさを分かち合います。
- - 家族とのつながり体験: 離れた場所でも親子間での情報共有を通じて、お互いの存在を感じ、安心感を得られます。
- - 家族内のコミュニケーション機会の増加: 家族が利用者の健康づくりに協力し、会話のきっかけを増やす体験が期待されています。
このプロジェクトは、2025年2月から4月の予定で実施されます。
FAMILICOプロジェクトの背景
「テレさんぽ日記」は、パナソニックHDの「FAMILICO」プロジェクトの一環として進められています。このプロジェクトは、様々な家族の形に応じたウェルビーイング体験の技術開発を目的としています。京都大学や香川大学の協力を得ながら、家族に寄り添う技術の研究が進められています。
例えば、家族がそれぞれのライフステージにおいて、どのように支え合い、楽しい経験を共感し合えるかを探る取り組みが行われています。特に、離れた場所に住む家族や、さまざまなライフイベントを経験する家族に対しても、心温まるつながりを提供することが狙いです。
今後、AI技術を活用し、より多くの新たなソリューションサービスの創出を目指し、パナソニックグループが一体となって活動していくとしています。
このように、テレさんぽ日記という新しいサービスが、高齢者とその家族にどのような影響をもたらすのか、注目が集まっています。今後の実証実験の結果に期待が寄せられています。