アップサイクル家具プロジェクト『Circlife』とは
2023年、株式会社RIN、モリリン株式会社、株式会社Uragamiの3社が共同で『Circlife(サークライフ)』という革新的なプロジェクトを始めました。この取り組みでは、役目を終えた花、服、家具といった素材を再資源化し、新たな生命を宿した家具へと生まれ変わらせることを目指しています。
Circlifeプロジェクトの背景
近年、環境問題への関心が高まっている中で、廃棄物の削減は重要なテーマとなっています。特に、花や服、家具はしばしば不要になり、廃棄されてしまうことが多いのですが、これらの素材は実は多くの可能性を秘めています。Circlifeプロジェクトは、“めぐる暮らし”という意味を込められた名前が示す通り、この循環の中で新しい価値を生み出そうとしています。
プロジェクトのキーパーソン
RINの役割
RINは、イベントや式典で使用された後、捨てられてしまう「ロスフラワー®」を集め、その素材をアートピースとして家具に組み込んで再利用します。これにより、捨てられてしまう美しい花たちが新たな価値を帯び、私たちの暮らしを彩ります。ロスフラワーはまだ生き生きとしていて、その思い出や記憶を持ちながら新たな形へと再生されるのです。
PANECO®の重要性
モリリン株式会社が提供する「PANECO®」は、衣類の繊維を原料とした循環型のリサイクルボードです。このボードは家具の製造に使われ、使用後には再びボードに戻ることができます。これにより、服としての役目を終えた素材が、新しい製品の一部として蘇るのです。PANECO®は、環境負荷を低減しながらも、一定の耐久性とデザイン性を兼ね備えています。
Uragamiの魅力
Uragamiは、役目を終えた什器や家具を廃棄のままにせず、デザイン性とストーリーを持つ新しい家具として生まれ変わらせます。アンティークやヴィンテージの要素を取り入れることで、個性的で魅力あふれる空間を創出します。これにより、消費者はただ製品を手にするだけでなく、物語を感じながら、それを愛用することができます。
展開商品と展示予定
Circlifeの一環として、さまざまな商品が展開されます。例えば、GLASS(BEIGE)、HIKIDO(LIGHT)、KANNON(BLACK)など、デザインも多様性に富んでいます。これらの製品は、2025年に開催される
第10回オーガニックライフスタイル®EXPO East in 東京にて一部展示され、来場者にその魅力を直接体験していただく予定です。
最後に
プロジェクトを立ち上げた株式会社RINの河島代表は、「私たちは廃棄される素材を単に再利用するのではなく、カジュアルで楽しく、かつ美しいプロダクトとして再生させることにこだわりました」と話します。Circlifeを通じて、皆さまにもアップサイクルの楽しさや価値を届け、日常の中で新しい彩りを感じていただきたいと願っています。物を大切にし、循環型の暮らしを共に楽しんでいきましょう。