高齢化や人口減少の影響が深刻化するシャッター商店街
近年、日本各地で多くの商店街が空き店舗やシャッター通りとなり、街の活気が失われています。特に大阪府では、商店街の約70%に空き店舗がみられ、平均で2年以上空いている状況が続いています。こうした問題は、単に地方だけでなく、都市部でも同様に顕著です。
このような中、合同会社発酵人間が新たに大阪市淀川区の三津屋商店街に進出することが明らかになりました。この新店舗は、これまでの成功事例をもとに、地域市場の再活性化を目指しています。
酵素風呂が商店街に新風を吹き込む
発酵人間は、京都府南丹市の美山町で3年間空き家となっていた物件を改装し、酵素風呂として2022年に開業。この施策は、当初は集客への不安や資金調達の難しさなど、多くのハードルを乗り越えての挑戦でした。しかし、その結果、予約が3か月待ちという人気店へと成長しました。
酵素風呂は、発酵熱によって体を温める自然療法で、多くの健康志向な人々に支持されています。その特別な体験が地域にも好影響を与え、あらゆる層の来訪者を引き寄せる要素となっています。商店街の新たな活気を生み出すモデルケースとしても認知されています。
三津屋商店街の取り組み
新たに開業する「発酵人間神崎川店」は、2025年11月1日にオープン予定で、地域のテナントオーナーとの協力のもとで設立されます。周辺の店舗への来客増加や、観光客の誘致を通じて、三津屋商店街自体の活性化を図ります。
テナントオーナーは、「地域内での特に集客が難しい状況にあり、酵素風呂が新たな集客スポットになることを期待している」とコメントしています。直面するシャッター商店街の問題を、酵素風呂というユニークな形で改善しようとしているのです。
今後の展望
代表の高市寛子氏は、すでに全国で70店舗以上の酵素風呂開業をサポートしており、今回の新店舗もその一環として位置付けています。「私たちの酵素風呂によって、少しでも人々が集まる場所になればと思っています。美山での成功モデルを、淀川区の三津屋商店街でも再現したい」と意気込みを語ります。
高齢化や人口減少に対する効果的な対策として、発酵人間の新たな試みが注目を集めています。商店街が賑わいを取り戻す日も、そう遠くないかもしれません。
店舗情報
- - 店名: 発酵人間神崎川店
- - 所在地: 大阪府大阪市淀川区三津屋中1丁目5-23
- - 連絡先: 090-9547-4410
- - 営業時間: 9時から21時
- - 定休日: 月曜日・火曜日
会社概要
- - 会社名: 合同会社発酵人間
- - 代表取締役: 高市寛子
- - 本社: 京都府南丹市美山町大野文字がい地5-2
- - 事業内容: 酵素風呂
- - URL: 発酵人間