自由な発想を形にする「ワンレール」
鉄道ブームが広がる中、子どもたちが昔から抱いている電車への愛情が大きく響く時代に突入しています。特に、線路のおもちゃは年齢を問わず楽しむことができ、世界中で人気があります。しかし、従来の製品にはその限られた形状から自由な発想に応えきれない部分もありました。そんなニーズに対して、新たに開発されたのが「ワンレール」です。
「ワンレール」は、子どもたちの夢を叶えるオリジナルの線路を提供することを目指しています。この製品は、3Dプリンターを用いることで独自のデザインを実現可能にし、豊かな想像力を育むための道具として注目を集めています。
従来の線路市場の課題
市場には、木製のBRIOやプラレールなどの製品が長年にわたり根強い人気を誇っています。これらの製品は、車両の互換性を持ちながらも、コネクターの形状の違いから他の製品との接続は難しい状態でした。これにより、消費者は特定のブランドに固定される傾向があり、自由度が欠けていました。
一方、「ワンレール」はFDM(熱溶解積層)方式の3Dプリンターと植物由来のPLA樹脂を使用しています。このクオリティと効率性を活かしつつ、手頃な価格でユニークな線路を提供することに成功しました。これにより消費者が求める形や色のリクエストに応じた商品が生まれていくのです。
商品ラインナップと展望
販売開始の第一弾として、木製線路とプラレールの相互直通運転を実現する商品や、立体交差を可能にするアーチ線路、さらには十字交差の線路が登場します。どれも独特のデザインと機能性を有しています。色はクリスタルホワイト、クリスタルブルー、クリスタルレッドの選択肢も用意されており、子どもたちの想像力を刺激します。
また、使用者の希望に応じて新たな商品も次々と追加する計画であり、3年以内には1,000アイテム以上を揃えることを目指しています。消費者が主体となったモノづくりの新しい形を見せる意欲的な取り組みが、業界の未来を切り拓いていくことでしょう。
開発の背景
このECサイト「ラストワンズ」は2016年にオープンし、これまでに3Dプリンターを用いたビジネスユース商品を多く取り扱ってきました。しかし、家庭でも楽しめる製品の販売を望む声が高まり、創業メンバーが自身の子ども用に開発した線路が商品化される運びとなりました。この商品には、子どもが遊ぶ姿を見つめながら、「自分たちの手で未来の遊びを作り出す」という願いが込められています。
子どもたちには、使用することで新しいテクノロジーへの興味を引き出すきっかけとなり、さらに豊かな想像力を発揮してもらいたいとの思いもあります。従来の木製線路大切にしつつも、新たな発想で遊びを広げてほしいとの願いが込められています。
会社情報
「ワンレール」を展開している株式会社ミリメーターは、精巧な職人技とIT技術を融合させ、新しい商品を創出していく企業です。今後も最新技術を活用し、日本のものづくりを活性化するために努力を続けていきます。詳しくは公式サイトをご覧ください。
株式会社ミリメーター