大谷大学が開発したOTNサンドの完成披露会
2025年6月30日、大谷大学で「大谷サンドwhichプロジェクト」による新作『OTNサンド』の完成披露会が行われました。イベントは、同大学の京都キャンパスにある慶聞館K204教室で開催され、学生や教職員、メディア関係者が集まりました。
本プロジェクトは、2023年に発表された「尋(じん)珈琲」に続くもので、学生の「珈琲に合う軽食を作りたい」という声から始まりました。業務提携企業であるエームサービス株式会社と共に、約900名の学生・教職員がプロジェクトを支えました。この取り組みは、大学内での一体感を大切にしながら進められています。
当日は、完成したOTNサンドの試食会が行われる中、学長の一楽 真教授や学生部長の上野 牧生准教授が挨拶を交わされました。特に、学生たちの活動に対する学長の評価は高く、彼らが単位取得とは無関係に大学の魅力発信に取り組む姿勢に感謝の意が表明されました。
また、プロジェクトを主導した学生たちが登壇し、OTNサンドの背後にある思いや意義について語りました。文学部歴史学科4年生の西森 愛菜さんと北山 航大さんは、サンドウィッチが大学の象徴的存在となり、地域の人々にも愛されるよう願っているとコメントしました。特に北山さんは、プロジェクトに携わったすべての人々に、このOTNサンドを通じて大学への関心を持ってもらいたいと述べました。
OTNサンドは、「OTANI」の三つの頭文字を使ったアップルオニオン、トマト、ナチュラルチーズを基本にした特製サンドウィッチです。濃厚なオーロラソースとごろっとしたポテトサラダが特徴的で、学生たちのアイデアが形になりました。
今後、このOTNサンドは2025年7月7日から大谷大学の学内カフェで販売される予定です。その価格は230円(税込)で、同時に尋珈琲も130円(税込)で販売開始されます。
本プロジェクトの背景には、学生たちが主体的に取り組む意義があり、大学の建学の理念にも合致しています。これらの活動は、授業の一環ではなく、学生が大学を盛り上げたいという思いから始まっています。このように、学生と教職員が共に商品開発に関わる体験は、単なる食の提供に留まらず、大谷大学全体の活気へとつながっています。
さらに、エームサービス株式会社の代表も取り組みへの感謝を表明し、学生とのコラボレーションを通じた双方の成長を期待していると述べました。このような連携が、大谷大学の学生たちにとって貴重な学びの場となっていることは間違いありません。
最後に、完成披露会では質疑応答やフォトセッションも行われ、参加者たちはそれぞれの感想を交換しました。OTNサンドが多くの人々に親しまれる存在となることが期待されています。