業務アプリの利用動向を探る「Businesses at Work 2025」の結果
Okta, Inc.の日本法人であるOkta Japan株式会社が、世界中から収集した匿名化データを基にした年次レポート「Businesses at Work 2025」を発表しました。この調査は、2023年11月から2024年10月にかけてのデータを分析し、業務アプリの利用傾向に関する詳細なインサイトを提供します。
平均導入アプリ数の増加
調査結果によると、1社あたりの平均導入アプリ数は前年比9%増の101個に達しました。特に米国では114個、また日本も前年の35個から46個に増加し、31%増という高い成長率を記録しました。これは、日本企業が業務アプリの投資を積極的に進めていることを示しています。また、大企業では247個、中小企業では71個が平均的に導入されています。
利用されている業務アプリ
全体のランキングでは、顧客数に基づく評価に大きな変動はありませんが、新たにPalo Alto Networksが14位にランクインしました。特に日本国内に目を向けると、GitHubは9位から8位に上昇し、25%の成長を遂げました。また、BoxとNetskopeも引き続き上位に位置しており、日本独自の傾向が見られます。
急成長しているアプリ
ここで注目すべきは、データコンプライアンスアプリのVantaが連続して1位を維持し、Bitwardenといったパスワード管理アプリが台頭してきている点です。UberやZip、Oracle Cloud Infrastructureなども急成長しています。
セキュリティツールの採用状況
セキュリティに関しては、VPN/ファイアウォールが最も一般的なツールで、半数以上のOktaユーザーが導入しています。これも前年比で2%の成長を見せ、日本においてはさらに32%増となっています。データコンプライアンスツールも北米での成長率が顕著で、特にカナダやアメリカではそれぞれ63%、46%の増加が報告されています。
多要素認証(MFA)の傾向
フィッシング耐性の認証方法が急速に普及してきていることも重要なポイントです。Okta FastPassを用いたパスワードレス認証の利用が前年比で52%増加し、セキュリティキーや生体認証の利用も16%増加しました。一方で、従来の電話ベースの認証要素には依存度が減少し、14%の減少が見られました。
国別のログイン方式
Okta FastPassによるパスワードレス認証の利用も急速に増えていますが、国別では日本が生体認証の採用率が最も低くなっています。フランスがトップですが、米国も続いています。
調査方法
この調査は、数千の企業やアプリのデータを基に行われ、多様な業界にわたるユーザーから取得された情報が反映されています。Oktaの顧客の傾向は、自社ツールを使わないユーザーと異なっているため、今後の動きにも注目が集まります。
Oktaはアイデンティティ管理のリーダーとして、あらゆるユーザーが安全にテクノロジーを利用できるように努めています。詳しい情報は、
Businesses at Work 2025レポートをダウンロードしてご覧ください。