タイ竹中がBill Oneを導入し業務のデジタル化を推進
タイ竹中は、竹中工務店グループの一員として、50年以上にわたってタイで建設事業を展開してきました。しかし、タイの商習慣に根付くアナログなやり方が業務に多くの課題をもたらしていました。特に、毎月受け取る2000件以上の請求書を全て紙で処理することで、経理業務が非効率になっていました。
この問題を解決するために、Sansan株式会社が提供する「Bill One」を導入しました。Bill Oneは、請求書を99.9%の精度でデジタル化し、処理の効率化を図るインボイス管理サービスです。
デジタル化による業務効率の向上
Bill Oneを導入したことで、タイ竹中では全ての請求書がデジタル化され、38の拠点からの請求書がオンラインで簡単に回覧・確認できる体制が整いました。従来は請求書1件あたり約20分の処理時間を要していたのが、導入後は約8分に短縮され、月に約400時間、年間で4800時間もの時間を創出できるようになりました。これにより、月次決算のスピードも劇的に向上しました。
また、請求書の不備を早期に発見できる仕組みも整え、コーポレートガバナンスの強化にもつながりました。従来は請求書の受領状況や処理状況を把握するのが困難だった経理担当者が、リアルタイムで情報を確認できるようになり、スムーズな業務運営が実現しました。
クラウド一元管理の利点
請求書の全てをBill Oneで管理することで、紙のやり取りを排除できたことで、タイ竹中は経理担当者を本社に集約することが可能になりました。これにより、情報の連携が円滑になり、経理人材の育成もスムーズに進むようになりました。デジタル化は単なる効率化に留まらず、チーム自体の生産性向上にも寄与しています。
Bill One導入の背景と今後の展望
導入当初、経理担当者や現場の管理者、さらには取引先とのコミュニケーションには苦労がありました。しかし、丁寧な説明やトレーニングを通じて、関係者の理解を深めることができ、請求書のやり取りに関する賛同も得ることができました。
今後は、Bill Oneを利用して生み出した時間を活用し、経理担当者が迅速にデータを収集・分析し、経営に必要な情報を提供する「Business Partner」としての役割を果たすことが期待されています。企業としての意思決定を迅速化し、市場や顧客へ価値を還元する体制を築くことが目指されています。
まとめ
竹中工務店グループのタイ竹中は、SansanのBill Oneを活用することで、業務のアナログな部分を根本から見直し、デジタル化を推進しました。その結果、業務効率が著しく向上し、経理部門の力を強化することに成功しています。これにより、ビジネスの成長に寄与し続ける期待が高まっています。