株式会社Sun Asteriskが新たなAIエージェント統合プラットフォームを発表

株式会社Sun Asteriskが新たなAIエージェント統合プラットフォーム「AIAgent Base」を提供開始

株式会社Sun Asterisk（本社：東京都千代田区、代表取締役：小林泰平）は、企業向けに業務の効率化を図るための生成AIエージェント統合プラットフォーム「AIAgent Base」の提供を開始しました。このプラットフォームは、同社の開発した生成AIアプリ開発ツール「Dify」を利用して設計されています。

近年のAI技術と業務の未来

近年、人工知能（AI）技術の進化は目覚ましく、多くの企業がその導入を進めています。その一因として、業務効率化や生産性向上の必要性に迫られていることが挙げられます。しかし、多くの企業が直面しているのは、適切なAIモデルを選定すること、業務への効果的な適用を見極めること、そしてデータの信頼性を確保することです。これらの課題は、実際の運用において複雑さを増す要因となっています。

AIを活用した業務改善が部分的な最適化にとどまることもあり、本質的な業務改善につながらないケースが少なくありません。これに対処するために、企業がAIエージェントを戦略的に活用できる環境の整備が重要です。このような背景の中、AIAgent Baseは開発されました。

AIAgent Baseの特長

AIAgent Baseは、企業がAIエージェントを迅速かつ効果的に導入するために設計された統合プラットフォームです。このプラットフォームは、数字の分析や業務プロセスの見直しを通じて、企業内でのAIの利用を支援します。特に、Sunの1000人以上のエンジニアや60名以上の研究者からなる「Research & Development」部門によるAI専門チームが活用されます。

AIAgent Baseは、Sun独自の開発ナレッジ共有基盤や生成AIデータ基盤を活用し、企業内部のシステムとスムーズに統合されます。これにより、AIアプリケーションがバラバラに乱立することを防ぎ、効果的なCoE（Center of Excellence）を通じたAI環境の構築が進められます。現在、社内の一部門にて試用が開始されており、商談業務の効率化に向けて実証実験が行われています。

企業サポートの強化

今後、AIAgent Baseは既存のAI活用ニーズへの対応に加え、新たな市場機会を獲得するための支援を行い、SunのビジネスデザイナーやUXデザイナーが業務フローの分解やROIの算出を通じて、ビジネスの変革（DX）の実現をサポートします。

AIAgent Baseは、企業内のクラウド環境に導入され、カスタマイズすることで、信頼性や安全性を確保しつつ、業務効率化と生産性向上を図ることが可能です。加えて、AI専門チームが適切なAIモデルの評価や選定を行い、必要に応じてAIモデルのチューニングを実施することができます。

Difyの活用

AIAgent Baseの背後には、米LangGenius社が開発したノーコードのプラットフォーム「Dify」が存在します。このツールを使用することで、ユーザーは複雑なプログラミングスキルを必要とせず、直感的なインターフェースを通じて簡単にAIアプリケーションを構築・運用できます。Difyは多数の大規模言語モデル（LLM）に対応しており、ユーザーのニーズに合ったモデルを選べる柔軟性があります。

Sunのビジョンと今後の展望

デジタル・クリエイティブスタジオとして2012年に設立された株式会社Sun Asteriskは、「誰もが価値創造に夢中になれる世界」を目指すビジョンを掲げています。国内外で約2000名のエンジニア及びクリエイターが在籍し、新規事業やデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進しています。今後は、AIAgent Baseを活用し、企業の生産性向上や業務プロセスの最適化を強化し、さらなる成長を遂げていくことでしょう。

最新のAI技術を駆使したAI*Agent Baseに期待が寄せられています。