新潟医療福祉大学、特別授業開催
新潟医療福祉大学は、一般社団法人むつみ会との協力により、特別授業を開催しました。この授業には、社会福祉学科の2年生約80名が参加し、障害者福祉についての理解を深める機会となりました。
この日、特別講師として招かれたのは、全盲の弁護士である大胡田誠氏です。大胡田氏は自身の経験を交えて、障がい者と共生する社会の重要性を訴えました。特に、障害者関連の法律、具体的には障害者差別解消法について、当事者の視点から解説を行いました。
大胡田氏の体験談
当日は、大胡田氏の印象的な体験が語られました。彼が初めてアパートを借りようとした際、不動産屋から「安全確保が難しい」と一方的に断られた経験を話しました。このような実際の体験に基づくお話は、学生たちにとって非常にリアルで、障害者が直面する現実を理解するための良い機会となりました。
また、大学時代には、講義中に点字でノートを取る音がうるさいと言われ、席替えを強いられた経験も語りました。この際、同じ授業を受けていた他の学生が、彼の権利を守るために抗議してくれた出来事が心に残っていると述べました。このような支援は、障がい者にとって非常に励みになる瞬間です。
学生の反響
講義の後、学生たちは大胡田氏の話しに強い興味を持ちました。「自分の言葉が相手に与える影響を考えなければならない」「一方的に物事を断るのではなく、代替案を探るべきだ」といった意見が飛び交い、活発な討論が繰り広げられました。このようなディスカッションを通じて、学生たちの障がい者への理解が深まり、今後の福祉活動に対する意識も高まったことと思います。
まとめ
新潟医療福祉大学が行ったこの特別講義は、障がい者についての理解を促進し、共生社会を築くための大きな一歩となったと言えるでしょう。大胡田誠氏による貴重なお話は、学生たちにとって新しい視点をもたらし、今後の彼らの歩みにおいて非常に大切な経験となったに違いありません。これからも、このような活動が続き、多くの人々の意識を変えていくことが期待されます。