2024年12月4日(水)、東京都豊島区に位置する大正大学で『令和6年度 成道会(じょうどうえ)』が開催されます。このイベントは、お釈迦様の悟りを称える法要であり例年、多くの人々が集まって特別なひとときを過ごします。本年のテーマは「人仏共生」。このテーマは、令和6年の能登半島地震、豪雨、その他の自然災害に遭遇した方々に思いを馳せ、故人への供養を行うと共に、仏教の教えに親しみを持てるきっかけを提供することを目指しています。
成道会では、仏教学部の学生たちが中心となり、各宗派の特色を活かした法要を考案・運営します。そのため、参加者は様々な宗派の儀式を一度に体験できる特別な機会となります。お練りや護摩法要、さらには来場者へのおもてなしなど、多様なプログラムが用意されています。
当日、各宗派の学生たちは、醫王山東光院眞性寺から大正大学にかけての商店街を練り歩く「お練り」からスタートします。この伝統的な行列は、地域の方々との交流を促進し、仏教行事を聴覚と視覚で体感するチャンスを提供します。
11時からはお練りが開始され、11時30分からは学内企画がスタートします。参加者は学生による乳粥と大根の煮物のおもてなしを楽しむことができます。また、書道研究部の作品展示や雅楽倶楽部の演奏もあり、地域の皆様に仏教への親しみを促すイベントとなるでしょう。
12時30分からは法要が行われる予定です。この法要では、天台宗、真言宗豊山派、真言宗智山派、浄土宗、時宗の学生が合同で行う護摩法要や念仏の唱和が予定されており、総勢約120名の学生が参加します。様々な宗派の学生が共に祈念を行うこの法要は、仏教の多様性を感じられる貴重な場でもあります。
雨天の場合は、法要は大正大学の8号館4階にある礼拝ホールで行われますが、お練りや護摩法要は中止となるため、天候に関係なく参加することができる方法を考慮しています。
大正大学の仏教学部は、今後2025年度からは仏教学専攻、仏教文化遺産専攻、宗学専攻の3つの専攻制へと移行します。設立4宗派(天台宗、真言宗豊山派、真言宗智山派、浄土宗)の協力のもとで、仏教の教理や歴史、教化・伝道について多岐にわたる学びが提供されます。さらに、国際的な視野を持ちつつ学生同士の交流も活発で、学びの場として非常に充実しています。
この成道会は、仏教の教えを身近に感じてもらうための貴重な機会です。地域の皆様、学生たちにとって、より深い理解を得られるイベントとなることが期待されます。この機会に皆様もぜひお越しいただき、共に仏教の教えを感じていただければと思います。