資生堂クリエイティブの「在る美」がRed Dot Design Award 2024でグランプリ受賞
資生堂クリエイティブ株式会社が手がけたウィンドウディスプレイ作品「在る美」が、世界的に名高いデザイン賞であるRed Dot Design Award 2024において、最高賞であるグランプリを受賞した。この称号は、資生堂にとって1916年の「資生堂意匠部」の創設以来、初めての快挙となる。
「在る美」の魅力と評価
「在る美」は、日本の伝統的な職人技と現代デザインを見事に融合させており、工芸品と個人の内面の美しさを見事に表現している。その独自のデザインは、正確な幾何学的フォルムと優れたハンドメイド技術を駆使し、特別な体験を提供する。このような独創性が高く評価され、グランプリに輝いた背景には、審査員たちの鋭い目が注がれていたことは間違いない。
「在る美」は、Red Dot Design Award以外にも多数の賞を受賞しており、その中には第103回 ニューヨーク ADC賞ブロンズ、日本空間デザイン賞2024グランプリ大賞、FRAME Awards 2024 Window Display of the Yearなどがある。これにより、同作品がいかに広範な評価を受けているかが伺える。
Red Dot Design Awardの意義
Red Dot Design Awardは、1955年にドイツで設立された国際的なデザイン賞であり、世界三大デザイン賞の一つとされる。特にグランプリは全部門の中から選ばれる6作品のみが受賞できる栄誉であり、資生堂クリエイティブの「在る美」がその名誉を得たことは、名実ともにその実力を証明するものである。
作品の具体的な内容
「在る美」は、東京銀座8丁目の資生堂ビルのウィンドウディスプレイとして制作された。この作品のテーマは、日本の伝統工芸に深く根付いた美意識であり、京都の職人との共同制作によって生まれたツリーとリースがその中心的要素である。特に、「和傘」に着目し、「竹骨と飾り糸」をモチーフにしたデザインは、あえて隠された美しさを探求し、資生堂の美に対する姿勢を体現している。
デザイナーからのメッセージ
アートディレクター兼デザイナーの金内幸裕氏は、この受賞に際し、「世界的なデザイン賞であるRed Dot Design Awardでグランプリを頂けたことは、望外の喜びです」とコメントしている。和傘という日本の伝統工芸に潜むピュアで根源的な美を表現したいという想いが込められたこのデザインが、審査員によって評価されたことに感謝を述べ、今後の美の探求を続けていく決意を表明した。
資生堂クリエイティブの理念
資生堂クリエイティブ株式会社は、「BEAUTIFUL IMPACTの創出を通じて新しい美の体験を提案し、ビジネスの価値を最大化する」ことを目指している。1926年に設立された資生堂意匠部を起源に持ち、その精神を受け継ぎながら新たな挑戦を続けている。特に2022年にはクリエイティブに特化した企業として新たな一歩を踏み出し、最新の美を追求している。
「在る美」に関するさらなる情報は、資生堂クリエイティブの公式ウェブサイトで確認できる。
この素晴らしい受賞は、資生堂クリエイティブの今後の活動にも大きな影響を与えることだろう。