舞台「BREATH TRIPLE」と小池博史の挑戦
日本の現代演劇界で名を馳せる演出家、小池博史が新たな舞台作品「BREATH TRIPLE」を発表します。本作は、ラテンアメリカ文学の名作「世界終末戦争」を基にした斬新な解釈が施され、観客に新たな体験を提供します。
作品の背景と演出方針
小池博史は、「百年の孤独」の舞台化を成功させた実績を持ち、その一環として、本作では世界情勢や科学技術の進化、そしてAIの進展がもたらす「人間とは何か?」という問いに迫ります。現代の混沌とした社会を舞台を通じて表現し、観客と共に考える機会を提供します。ブリッジプロジェクトでの特異な表現手法により、観客は自身の体験を重ね合わせながら、作品に没入することができるのです。
公演の詳細
公演は、2025年度まで続く「TOKYO MAZE」プロジェクトの一環として実施され、7月29日から8月9日まで、EARTH+GALLERYで行われます。この公演は、各回60名限定での参加型文化プロジェクトとして、密接な空間でのダンスや能楽、美術、音楽、映像が交差します。
出演者とアーティスト
出演には、アジアおよびアメリカで活動を展開するコンテンポラリーダンサー松島誠、能楽の今井尋也、日本のヒップホップシーンを代表する下町兄弟、さらにはジャズ界を牽引するトランペット奏者中村恵介など、多彩なアーティストたちが集結します。この異なるジャンルのアーティストが一つの舞台で交わることで、新たな文化的融合が生まれることが期待されています。
舞台美術と演出
舞台美術には、美術家山上渡が描く巨大な壁画があり、そのダイナミックな作品は国内外で注目を集めています。さらに、プロジェクターが設置され、出演者たちはライブカメラと既存の映像を自由に操ることで、舞台と映像の境界を消し、観客の感覚を拡張します。
公演後には、観客が舞台空間に入り込み、美術展示を楽しむこともできます。また、スペシャルゲストを迎えたトークショーも予定されており、作品の裏側や制作過程について聞く貴重な機会となります。
チケット情報
チケットは、一般5000円、学生3000円で、リピーター割引も用意されています。前売りチケットはオンラインで予約でき、各日ごとに異なるトークショーが行われるため、何度でも楽しめる内容となっています。
まとめ
小池博史が挑む舞台「BREATH TRIPLE」は、ただの観劇を超え、観客が自身の感覚で作品を体験できる新しいスタイルの舞台を提供します。現代の社会状況や文化を映し出す本作に触れることで、観客はさまざまな視点を得ることができるでしょう。チケットの予約はお早めに!