大学受験生のプレゼン試験実態調査から見える課題と傾向
じゅけラボ予備校(所在地:大阪市北区)が、総合型選抜入試を経験した男女203名を対象に実施した調査結果によると、受験生の48.3%が一度もプレゼンテーション試験を受けたことがないことが報告されました。この結果は、大学入試にお面的な形式が導入されていますが、必ずしもすべての受験生に適用されているわけではないことを示唆しています。
プレゼンテーション試験未経験者の多さ
調査結果によれば、約半数の受験生がプレゼンテーション試験未経験であることが明らかになりました。具体的には、206人中105人が未経験と回答し、残りの受験生も多様な形式の試験を経験したに留まります。
一方で、試験形式の中で最も多かったのが「プレゼン資料+プレゼンテーション」という形式で、19.7%の受験生がこれを経験しています。
また、「自己アピールプレゼンテーション」が15.3%、授業レポート形式が14.3%、課題レポート形式が12.8%であるといった多様性も観察され、大学側の評価基準の多様化と学生の個性・実践力への重視が伺えます。
プレゼンテーション試験の失敗事例
この調査では、プレゼンテーション試験において多くの受験生が直面した失敗のパターンについても分析されています。
最も多かったのは「プレゼンの構成やストーリーがわかりにくかった」という回答で、これには23.8%の受験生が該当しました。
さらに、資料の準備不足や、話が冗長になり要点が伝わらなかったことが同率で21.0%と報告されています。これらの結果は、受験生が自己表現をするうえでのテクニック不足や準備不足が影響している可能性を示唆しています。
失敗を防ぐためのポイント
受験生が今後のプレゼンテーション試験で成功を収めるためには、幾つかのポイントを意識することが重要です。まず、メッセージの構成をしっかりと整理し、伝えたい内容を一貫したストーリーラインで組み立てることが必須です。具体的には、明確なアウトラインを作成し、その枠組みに従って内容を組み立てると良いでしょう。また、資料を準備する際は視覚的な要素を取り入れ、聴衆にわかりやすく伝える工夫も必要です。
さらに、時間管理能力を高めるためには、プレゼンテーションのリハーサルを行い、要点を的確にまとめる練習が効果的です。質疑応答の場では、柔軟に対応する力が求められますので、事前に想定される質問をリスト化しておくことも有益です。
まとめ
今回の調査は、大学の選抜試験におけるプレゼンテーションの重要性を浮き彫りにしました。多くの受験生がプレゼン試験未経験である一方、経験者の中ではプレゼン資料作成が主流であることが確認されました。また、実行する上で直面する課題も多く、受験生は今後の準備やスキル向上が必要不可欠であるといえます。じゅけラボ予備校では、このような受験生の実態を踏まえ、一人ひとりに合わせた効果的な受験対策を進めていく方針です。