株式会社evoltzが目指す未来の制振技術と住宅の安全性向上

株式会社evoltzが築く制振技術の新しい風

令和4年10月4日、株式会社evoltzが設立され、木造住宅向けの油圧式制振装置「evoltz」が市場に登場しました。この制振装置は、世界的なショックアブソーバーメーカーであるBILSTEIN社の製造技術が活かされており、装置の小型化に成功しています。特に、自動車技術の応用により、従来は困難であった建築用の油圧式制振装置を小型化することが実現され、さらには日本だけでなくドイツやアメリカでも特許を取得しています。

優れた性能と多くの実績

このevoltz制振装置の特長は、震度1レベルからの微小な揺れにも早期に対応する点です。そのため、建物の倒壊を未然に防ぐだけでなく、内部構造の損傷も防ぐことが可能です。また、余震対応や耐久性、共振対策といった多面的な機能も備わっているため、住宅の安全性を確保する上で重要な役割を果たします。

株式会社evoltzの代表、渥美幸久氏は、分社化された新会社が「Be a partner in the structure」という企業理念の下で、工務店やビルダーと共に構造面でのパートナーとして成長することを強調しています。同社は17年前から制振事業に取り組み始め、その後の「制振」の普及と構造工法としての重要性を再認識し、新たな製品開発に邁進しています。

幅広い事業展開と未来への挑戦

evoltzは制振装置の企画・開発、販売にとどまらず、構造計算やコンサルティングなども手がけています。このような広範なサービスは、住宅業界の皆様にとって大変価値が高く、特に地震大国日本においてその重要性は増しています。

また、evoltzは、これまでの実績としてグッドデザイン賞も受賞しており、そのデザイン性と機能性が高く評価されています。自ら設計した装置を、専用のショールームにて展示することで、実際に顧客が体感できる場を提供し、商品への理解を深めてもらうことができます。

現在、evoltzは全国に officesを構え、静岡県浜松市を本社としつつ、東京都千代田区や大阪府大阪市にも支店を展開しています。これによって、顧客に対するより良いサポート体制を確立しています。今後も企業として成長しつつ、住宅業界のニーズに対応した製品を供給し続けていくことが期待されています。

おわりに

株式会社evoltzの設立は、制振技術の進化とともに、住宅の安全性向上に寄与する大きな一歩となりました。震災による被害を最小限に抑えられる社会の実現を目指し、今後もその技術とサービスの向上に努めていく姿勢が伺えます。住宅業界の皆様にとって、evoltzは信頼できるパートナーとして、これからの展望にさらなる期待を寄せられる存在となることでしょう。