現場の未来を切り拓く!西松建設のDX導入による効率化の成功
近年、建設業界においてデジタル技術の導入が急速に進んでいます。その波に乗り、西松建設株式会社は株式会社L is B、セーフィー株式会社、そしてMODE, Inc.の3社と連携し、施工現場の効率化を図る新たな取り組みを実施しました。本記事では、それぞれの企業がどのように協力し合い、具体的にどのような効果を得たのかを探ります。
導入の背景と目的
西松建設が今回取り組んだのは、宮城県仙台市の広大な23ヘクタールに及ぶ工事現場における業務効率の向上です。現場では地盤改良や排水構造物の工事が進められており、ICT(情報通信技術)を駆使した効率的な現場管理の必要性が高まっていました。そこで、L is Bの「direct」、セーフィーのウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」、そしてMODEのIoTプラットフォーム「BizStack」と生成AIソリューション「BizStack Assistant」を導入。これにより、現場管理がどのように進化したのかを詳しく見ていきます。
主な成果
1.
現場確認と業務指示の効率化による移動時間の30%削減
導入されたセーフィーのクラウドカメラにより、現場の映像を事務所内のモニターやスマートフォンでリアルタイムに確認することが可能になりました。これにより、従来現場に足を運んで確認していた手間が削減され、30%の移動時間短縮を実現しました。この効率化により、監督者は他の重要な業務に集中できるようになり、全体的な生産性が向上しました。
2.
生成AIによる情報共有の迅速化とスケジュール調整の簡略化
L is Bの「direct」とMODEの「BizStack Assistant」が連携し、自然言語による業務指示やデータ共有が実現。現場の資材搬入スケジュールや作業の進捗状況が自動的に可視化され、多くの外部業者と情報を迅速に共有できるようになりました。特に担当者の不在時でも資材の状況をリアルタイムで把握できるため、業務のボトルネックを解消することが可能に。
3.
スマートフォンで即時アクセスし作業効率が50%向上
「BizStack Assistant」は、自然言語応答機能により現場の映像やセンサー情報を瞬時に取得できるため、現場の管理者はいつでもどこでも必要なデータにアクセスできます。この機能により、従来の煩雑なアプリの切り替えや手動検索が軽減され、実際に作業効率は50%も向上しました。
各社のコメント
この取り組みに対して、各社の代表者からも期待の声が寄せられています。セーフィー株式会社の渡部郁巴部長は、クラウドカメラが現場監督や作業員の「目」として活躍しており、労働力不足の解決にも寄与することを強調しました。MODE, Inc.の上田学CEOは、生成AIを活用した現場の効率化と安全性向上のために今後もパートナー企業と連携を深めていく姿勢を示しました。また、L is Bの加納正喜COOは、現場データの可視化を通じて業務の効率化に貢献できていることを誇りに思うとコメントしています。
今後の展望
西松建設は引き続き、各社の提供するソリューションを活用し、現場管理の効率化、安全性向上、情報共有の迅速化を実現していく方針です。これにより建設業界全体の生産性を高めることを目指しています。
第9回 JAPAN BUILD TOKYO「建設DX展2024」出展概要
次回のJAPAN BUILD TOKYOでは、建設業界のデジタルトランスフォーメーション技術が紹介され、各社ブースで本発表に関連する製品が展開される予定です。興味のある方は、ぜひ足を運んでその目で確かめてみてください。
- - 会期:2024年12月11日(水)〜12月13日(金)
- - 会場:東京ビッグサイト
このように、現場のDX推進は今後ますます重要なテーマとなっていくでしょう。西松建設の成功事例を通じて、その可能性と未来を感じることができるのではないでしょうか。