株式会社CRIが目指す新たなモビリティの未来
株式会社CRI・ミドルウェアは、自動車の未来を切り開く画期的なプロジェクト「Open SDV Initiative」に参加しました。このプロジェクトは、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)に関するAPIの標準化を目的としており、モビリティ分野における革新をもたらすことを目指しています。
SDVとは何か?
SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)は、車両に搭載されたソフトウェアを変更することで機能を更新可能な次世代自動車です。これによって、従来の自動車では実現できなかった新しい体験を提供することが可能となります。日本では2024年にモビリティDX戦略が発表され、2030年にはSDVの市場シェアを30%に拡大する目標が設定されています。
Open SDV Initiativeの具体的な目的
この「Open SDV Initiative」は、車両のハードウェアとソフトウェアをつなぐ「ビークルAPI」の標準化を目指しています。これにより、異なるメーカーや車種であっても同一のアプリケーションが利用できる環境を整え、SDVによる様々なエンターテイメント体験を実現しようとしています。
CRIの強みと方向性
CRIは、ゲームやカラオケ、動画ストリーミングといったエンターテインメント分野で培った技術を活用し、SDVの新しいコンテンツ制作に寄与します。特に、SDVは自動運転技術の進化に伴い、人と車の関係を根本から変える可能性を秘めています。
そのため、SDVがどのような楽しい体験を提供できるのか、どんな新しいアプリケーションが生まれるのかは、今後非常に注目されるテーマです。CRIはその知見を生かし、ビークルAPIの発展に貢献しながら、車内のエンターテインメントの幅を広げようと努めています。
ビークルAPIとアプリケーションの共通利用
SDVでは、車両に搭載されるアプリケーションのアップデートをOTA(Over The Air)技術を通じて実現します。ここで重要なのは、異なるハードウェア構成を持つ車両でも、共通のソフトウェアを利用できることです。
このような環境を整えるため、モビリティDX戦略では、ソフトウェアを「ハードウェアに依存しないアプリケーション」と「ハードウェアに依存するビークルOS」との2層構造にする方針が検討されており、ビークルAPIはその接続を円滑にする重要な役割を果たします。
CRIWARE for Mobilityの展開
さらに、CRIは「CRIWARE for Mobility」の技術を通じ、既に600万台以上の車両にそのミドルウェアを導入しており、これからも多様なハードウェアでの共通利用を進めていきます。
私たちの目指すのは、2028年度までに全世界のモビリティで年間1,500万ユニット以上のCRIWARE搭載です。
結論
CRIは、「音と映像で社会を豊かに」という理念のもと、Open SDV Initiativeへの参加を通じて、次世代モビリティの未来を創造し続けます。この取り組みが、新たなエンターテインメント体験を世の中に届けることを期待しています。
Open SDV Initiative公式サイトはこちら