豊橋市に住むデジタルアーティスト、郷崎基(さとさき はじめ)は、その独特な経歴で多くの人々に注目されています。郷崎氏は、獣医学科を退学した後、写真や一般職など多岐にわたる職業を経験し、出産をきっかけに息子をモデルにしながら独学で絵画を始めました。このような異色のバックグラウンドを持つ彼のアートは、見る人の心をつかむ独自の世界観を持っています。
彼のデジタルアートへの取り組みは、わずか7ヶ月という短期間で花開きました。2023年10月には「未来へ届け光のアート展inいしかわ」でイラスト部門の芸術大賞を受賞し、その才能が広く認められるようになりました。この快挙は、彼のアートが単なる趣味や表現を超えて、多くの人に感動を与える力を持っていることを証明しています。
特に注目すべきは、2024年10月にパリのルーブル美術館に隣接するカルーゼル・デュ・ルーブルで開催される「Salon art shopping Paris 2024」に出展したことです。この初の海外展示は彼のキャリアにおいて大きなステップであり、地元の額装職人の技術も彼の作品を一層引き立てました。
そして、今回の最新のニュースとして、郷崎氏がパリのアート専門誌「REPUBLIQUE DES ARTS」に見開きで掲載されることが決定しました。この雑誌は、パリの書店や空港、美術館で展開される権威あるアート専門誌であり、日本のアーティストがフランスに向けその才能を発信する貴重なプラットフォームです。この号には、芸術文化勲章を受勲したフランソワーズ・イカールや、エコール・デュ・ルーヴルの修士号を持つ舞台美術家ロミー・シルヴァニといった著名な専門家が、郷崎氏の作品についての評論を寄せる予定です。
それぞれの作品には、幻想的な風景を描く能力が強調されており、特に黒を基調とした作風が郷崎氏の特徴の一つとなっています。加えて、彼の作品には作家本人の強いメッセージも込められており、過去との決別をテーマにしたものも見られます。
郷崎氏は今後も展覧会や新たなプロジェクトを続ける計画を持っています。早くも2026年には「ART EXPO NY 2026」への出展も決定し、さらなる成長が期待されています。また、地元である豊橋市では、2025年12月に初めての個展を開催予定で、地元ファンにとっても待望のイベントとなるでしょう。
独学で道を切り拓き、国際舞台でも注目を集める郷崎基の今後の活動に、ますます期待が高まります。彼のデジタルアートがどのように進化し、どのように世界に影響を与えていくのか、その動向から目が離せません。