SmartHRがAI技術で人材選定を革新
株式会社SmartHRが運営する「SmartHR」は、2023年10月22日より新たに「AI類似従業員検索」機能を導入しました。この機能は、蓄積された膨大な従業員データをAIが分析し、特定の従業員と似た特性を持つ人材を提案します。これにより、人事部門の業務効率を大幅に向上させることを目指します。
人材不足への対応
2035年には日本国内で約384万人の労働供給不足が見込まれており、企業は限られた人的資本を活用して生産性を上げる必要があります。特に小売業やサービス業では、急な退職や新規出店に伴う人材選定の緊急性が増しており、迅速な人事判断が求められています。
しかし、従来の人材選定方法は担当者の記憶に依存し、選定理由が曖昧だったため問題が多発。ここで、「AI類似従業員検索」の登場が期待されます。これにより、透明性のあるデータに基づいた人材配置が可能になり、人事部門の業務負担も軽減されます。
機能の具体的な特長
この新機能では、以下の5つの属性に基づきAIが解析を行います:
1.
属性:入社年月日や生年月日など
2.
職務経歴:職種、役職、雇用形態など
3.
スキル・資格
4.
業務経歴
5.
人事評価
これらの情報を基に、指定した従業員に最も類似した人材を選出し、順番にリストアップします。選定理由の提示により、透明性が加わり、社内での納得感も生まれます。
さらに、AIが推奨した人材の詳細情報も「キャリア台帳」で確認可能。これにより、適切な人事配置が実現し、育成対象者の選定などに貢献します。抽出結果は、CSV形式での書き出しも対応しており、データの管理も容易です。
業務の効率化
AIによる人材情報の統合的な解析は、手間のかかる情報収集やリスト作成の時間を削減。これにより、 人事担当者は戦略的な業務にリソースを集中できるようになります。人材選定において短時間で確実に候補者を特定できることは、企業全体の業務効率化に寄与します。
担当者のコメント
SmartHRのプロダクトマネジメント統括本部の松栄友希氏は、AIが人と共存することでこれまでアプローチできなかった「隠れた最適人材」を特定できると述べています。特に、自身のデータを用いて機能を体験することが、精度の高さと客観的なマッチングの良さを実感できると自信を持って保証しています。
SmartHRの紹介
「SmartHR」は2013年の設立以来、労務管理クラウド市場でのシェアNo.1を誇るソリューションです。新機能を通じて、企業の人事業務の質とスピードを向上させ、働きやすい環境の整備に貢献します。詳細については、SmartHRの公式ウェブサイトをご覧ください。
SmartHR公式サイト
より良い業務環境を求める全ての企業に、この新機能が役立つことを期待しています。