赤坂七丁目地区で新たな街づくりが始動、再開発プロジェクトの概要

赤坂七丁目2番地区再開発事業が着工

東京都港区の赤坂七丁目で、新たな魅力を引き出す再開発プロジェクトが始動しました。日鉄興和不動産と野村不動産の2社が参加し、2025年6月1日より本事業における建築工事がスタートします。このプロジェクトは、地域の課題を解決しつつ、住環境の向上を目指しています。

プロジェクトの概要

本プロジェクトは、東京メトロ青山一丁目駅から徒歩6分に位置し、約1.2haの区域を対象としています。老朽化したマンションや独立家屋が多いこの地域で、住民の安全で快適な居住空間を提供するために、複合的な施設の整備が計画されています。具体的には、共同住宅や事務所、店舗、さらには専修学校も充実させ、地域の利便性を大幅に向上させることを目指しています。

都市基盤の整備と防災機能の強化

本プロジェクトの特徴の一つが、都市基盤の一体的な整備です。防災機能を強化するため、区画道路の拡幅や電線の地中化を行い、帰宅困難者が一時滞在できる施設や防災備蓄倉庫を設置する計画も含まれています。このように、災害に強い街づくりが進められることが期待されています。

安全で快適な歩行者ネットワーク

地域内の移動を安全で快適にするため、高低差を考慮したバリアフリーな歩行者動線を整備します。公共交通機関へのアクセスが向上することとともに、地域の回遊性が高まる施策も取り入れられる予定です。

緑のネットワーク形成

赤坂御用地や高橋是清翁公園と連携し、新たに緑地や広場を整備します。これにより、地域住民が楽しめるリフレッシュスペースが充実し、自然と触れ合える環境が提供されます。

生活利便施設の導入

この地区には居住人口が多く集まっていますが、生活必需品を購入できる店舗が不足している現状があります。このため、本プロジェクトではスーパーなどの生活利便施設を導入し、地域住民の生活をより豊かにすることを目指しています。

プロジェクトの進捗と今後のスケジュール

2010年度の街づくり協議会設立を皮切りに本プロジェクトは進行してきました。2022年度には市街地再開発組合が設立され、工事は2025年度から本格化します。最終的な竣工予定は2028年度で、その後の組合解散は2029年度の見込みです。これからの進展に期待が寄せられます。

今後も、地域の人々と協力しながら、安全で安心、魅力的な街づくりを目指し、本プロジェクトを推進していくことでしょう。