万葉古代学シンポジウムのご案内
奈良県立万葉文化館では、令和7年8月30日(土)に「万葉古代学公開シンポジウム」を開催します。本シンポジウムのテーマは「続・神と仏がやどる場所―山と水に寄せる古代信仰―」。古代から続く山と水に対する信仰をテーマに、多方面からの研究報告が行われます。
開催概要
- - 日程: 令和7年8月30日(土) 13:00〜17:00 (開場 12:30)
- - 会場: 奈良県立万葉文化館
- - 参加費: 500円(資料代含む)
- - 定員: 150名(事前申し込み不要。ただし、定員超過の際は入場を制限する可能性があります。)
- - 駐車場: 限りがあるため、公共交通機関の利用を推奨します。
このシンポジウムでは、様々な専門家による報告が予定されています。基調報告は明治大学の橋本裕行教授が行い、「水のマツリの痕跡を辿る」という内容になっています。その後、立教大学の三舟隆之教授による「浄水寺考―山寺と水の信仰」、大淀町教育委員会の松田度氏による「古代大和の龍神信仰」、皇學館大学の遠藤慶太氏による「大和の県と郡―水系をまたぐ世界―」など、計6つの報告が行われる予定です。
また、奈良県立万葉文化館の中本和氏による「供御薬儀に関する一考察―参加者の立場を中心に―」や、大東文化大学の山口敦史氏による「神仏習合思想と上代の仏教説話」、さらに井上さやか氏による「水のまつりと万葉歌―考古学・歴史学・文学の間―」といった興味深いテーマが揃っています。最後には、各報告者を交えたディスカッションが行われ、活発な意見交換が期待されます。
シンポジウムは、古代の水と山に寄せられた信仰を再考し、地域の文化や歴史を深く理解する貴重な機会です。興味がある方は、ぜひご参加ください。資料は当日参加者のみが受け取れるため、その場での参加が推奨されます。
このイベントを通じて、古代信仰の世界に触れ、新たな気づきを得ることができるでしょう。あわせて、水の神秘や文化の深さを感じていただければと思います。皆様の参加を心よりお待ちしております。