障害者と健常者の協働から生まれたアトリエ・アンノウンの新コレクション

アトリエ・アンノウンが初のフォールコレクションを発表

10月9日、アトリエ・アンノウンが待望のフォールコレクションを発表しました。このコレクションでは、障害者と健常者が共に手を取り合い、新たなデザインへの挑戦をしています。特徴的なテーマは「オズの魔法使い」をはじめ、オリジナルモノグラム柄やモナリザなど多岐にわたります。

この取り組みは、アトリエ・アンノウンが開設されて以来初の試みであり、アーティスト（利用者）が中心となって創作した原画をもとに、コレクションが展開されます。アーティストたちが普段から取り組んでいる水彩画とは異なり、今回はアクリル画材を用いて新たな技法「ドリッピング画材」への挑戦もあります。このことで、デザインの幅が一層広がり、ファッションアイテムやスマートフォンケース、エコバッグなど様々な商品が揃えられています。

これまではアーティストが「描きたいテーマ」を基にデザインを行っていましたが、今回は事前に設定した課題に沿った原画を作成する新しいプロセスに転換しました。この変更によって、これまでのコレクションでは実現できなかった多様なデザインや数多くのアイテムを提供することが可能になりました。

ANNOUN Future Designとは？

ANNOUN Future Designは「アパレルブランドの新しいカタチ」をコンセプトに掲げ、障害を持つアーティストが創作した作品を中心に、多様な商品を展開しています。この協業は、バルネラブル・アーティストと呼ばれる、支援が必要な方々が作り出したアートが基盤となり、その可能性を最大限に引き出そうとしています。それによって、障害を抱える方々に理想の労働環境を提供し、さらに彼らの作品を世に広めることを目指しています。

このようにして作られた製品は、収益の一部をアーティストたちに還元しており、彼らの生活を支え、希望や生きがいを提供する取り組みとなっています。これにより、障害者が社会に参加する新しい形を創出し、未知なる未来を切り開くことを目的としています。

atelier announの特徴

埼玉県越谷市に位置するアトリエ・アンノウンは、就労継続支援B型を行う事業所です。ここでは、絵画が好きな障害者がANNOUN Future Designの専任アーティストとして活動し、原画を描く場としての役割を果たしています。従来型の支援が「してあげる」ものであるのに対し、アトリエ・アンノウンでは、「させてもらう」支援が基本。これは、「好きなことを仕事にする環境」を提供し、アーティストたちの創造性を最大限に引き出すための新たな試みです。

アトリエ・アンノウンが展開するANNOUN Future Designの製品は、すべてアーティストたちのインスピレーションが色濃く反映されています。今後も、さらに多くの新しいデザインとアイテムが登場することが期待されます。皆さんも是非、このユニークなコレクションをご覧ください。