アストンマーティンが切り開く新たなステージ
2025年4月15日、イタリアのイモラで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)において、アストンマーティンのハイパーカーValkyrieが待望の欧州レースデビューを果たします。このイベントは、アストンマーティンにとって競技史上重要な一章を綴る出来事となることが期待されます。
Valkyrieとはどんなクルマか?
アストンマーティンのValkyrieは、同社初の「ル・マン・ハイパーカー」(LMH)であり、WECの最上位クラスに参戦します。この模型は、公道走行可能なハイパーカーをベースにしたもので、6.5リッターのV12エンジンを搭載。最高回転数は11,000rpm、出力は1000bhpを超えますが、レギュレーションにより最大出力は500kW(約680bhp)に制限されています。
WECとIMSAでの挑戦
Valkyrieは、2025年にはWECとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権という二つの世界最高峰シリーズで戦う唯一のハイパーカーです。すでにカタール1812kmレースやセブリング12時間レースにてデビューを果たし、印象的な結果を残しています。特に、セブリングではトップ10入りを果たし、チームの士気を高めるきっかけとなりました。
2025年シーズンの展望
イモラでのレースでは、007号車と009号車の二台がそれぞれ異なるドライバー構成で挑みます。007号車はハリー・ティンクネルとトム・ギャンブルがドライブし、009号車はマルコ・ソーレンセンとアレックス・リベラスが担当します。両チームはそれぞれ、経験と実力を兼ね備えたドライバーたちで構成されており、注目が集まります。
Valkyrieに寄せる期待
Valkyrieは、これまでのアストンマーティンの功績を背負い、ル・マン24時間レースで1959年以来の総合優勝を目指しています。ドライバーたちは、サーキットの特性を理解し、マシンのポテンシャルを最大限に引き出すことに努めています。
ハリー・ティンクネルが「イモラは名門サーキットで、私にとっても良い思い出がある」と語るように、選手たちもこのサーキットに強い期待を寄せています。
まとめ
アストンマーティンのValkyrieは、WECイモラでの欧州デビューを通じて、耐久レースの新たな歴史を刻むことができるのか。ドライバーたちの熱意と技術がぶつかり合うこのレースは、多くのモータースポーツファンにとって、見逃せないイベントとなることでしょう。結果がどうなるのか、期待が高まります。