マルエム商会、SiCビジネスに本格参入
名古屋市に本社を置く株式会社マルエム商会は、SiC(炭化ケイ素)関連ビジネスに本格的に乗り出すことを発表しました。この一環として、国内外の企業が提供するSiC製品や技術を組み合わせ、ウエハーからエピタキシャル(Epi)工程、チップおよび関連装置などを包括的に提案することを目指しています。これは日本市場特有のニーズに基づいて行われ、正規代理店としての役割を果たすことに力を入れています。
近年、電気自動車(EV)や再生可能エネルギーの普及が進む中、SiCパワー半導体の需要が増加しています。しかしながら、SiCウエハーの結晶成長は技術的な難しさから供給と品質に課題があり、安定したサプライチェーンの構築が求められています。この背景から、マルエム商会は国内のパワー半導体メーカーや研究機関への技術提案やサポートを強化し、日本市場に適切な製品供給を実現することにコミットしています。
具体的には、マルエム商会はアジア系のSiCウエハーメーカーや、Epi工程を担うメーカー、さらにはチップメーカーと正規代理店契約を結び、信頼性の高い製品供給網を構築中です。これに加え、Cooling DeviceやCMP加工、切断、研磨加工を行う後工程分野においても国内外のメーカーと連携し、広範なニーズに応えられる体制を整えています。
SiCパワー半導体は、エネルギー効率が良く高性能な電子機器を実現するための鍵となる素材であり、その需要はますます広がっています。マルエム商会は、取り扱う製品や技術の中から顧客に最も適した組み合わせを提案することで、次世代パワーエレクトロニクスの発展に寄与する意向です。
この重要な取り組みの一環として、マルエム商会は2026年5月13日から15日に開催される「第2回関西ネプコンジャパン」に参加予定です。会場はインテックス大阪で、小間番号はK36-6となります。特に注目されるのは、今回日本で初めて公開される12インチのエピ付きウエハーです。これにより業界の関心が集まることが予想され、マルエム商会の取り組みに対する期待も高まっています。
マルエム商会の概要
1923年に設立されたマルエム商会は、100年以上にわたる歴史を持つ技術商社です。本社は愛知県名古屋市に位置し、FA機器や電力設備、環境システムなどを提供しています。専門のエンジニアが顧客の具体的なニーズに応じて提案を行い、製品の販売だけでなくシステム設計や施工、保守までを一貫して対応しています。最近では、次世代パワー半導体や先端技術分野への進出を進めており、海外のパートナーとの連携による市場開拓を強化しています。国内には9か所の拠点があり、海外では中国の広州にも進出しています。